量産車によるニュル最速はポルシェ マンタイパフォーマンスキット装着車
911 GT2 RS MRが2018年に「6分40秒33」を記録した後、2021年にポルシェ マンタイパフォーマンスキットを装着した911GT2 RSでタイムアタックし、そこで6分38秒835(20.6km)/6分43秒300(20.8km)を記録。こちらは量産車のスポーツカー部門での最速タイムとなっている。
このポルシェのエンジニアとマンタイレーシングが共同開発したアップグレードキットの税込価格は、718ケイマン GT4用が397万7600円(消費税込/以下同)、718ケイマン GT4 RS用が801万7900円、911 GT3用が895万9500円、911 GT3 Touring用が514万3600円となっている(911は992前期型)。
外観を変更するエアロダイナミクスパッケージは、フロントまわりにスポイラーリップとサイドフラップを装備。これによりフロントアクスルのダウンフォースを増加させるという。リアには大型でワイドなウイングとカーボンファイバー製ディフューザーを採用。リアホイールには空力効率を高めるエアロディスクを用意し、これもカーボンファイバー製となっている。このほか、コイルオーバーサスペンションやスチールスリーブ付きブレーキラインセットが用意されている。
さらにオプションとして軽量ホイールセットやレーシングブレーキパッド、牽引ループのトーフックなども設定している。このキットは、トレーニングを受けたマンタイ認定ポルシェセンターで購入および取り付けが可能となっている。もちろん、装着にあたり公道での走行に問題はなく保証にも影響しない。
ただし、これらのパーツはあくまでもサーキットユースをターゲットとしたもの。決してエンジンパワーを上げたり、乗り心地が向上したりするものではない。サーキットでより速く走るために用意されたものだ。
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京でドライビングプログラムを実施
価格も高額で、購入するにしても事前に効果のほどを体験したいという人も多いはず。そこでポルシェでは千葉県木更津市にあるポルシェ・エクスペリエンスセンター東京に、ポルシェ マンタイパフォーマンスキットを装着した911 GT3を用意。ニュルブルクリンクの「カルーセル」やラグナ・セカの「コークスクリュー」など名物コーナーをコースの一部に模したハンドリングトラックなどで、そのパフォーマンスを体感できるドライビングプログラム(16万円/90分)を準備している。
ポルシェ&マンタイレーシングの“速く走るための”ノウハウを注入し、ニュルブルクリンクの北コースで鍛えられたポルシェ マンタイパフォーマンスキットを一度試してみてはいかがだろう。そしてその走行性能向上を体験したら購入を検討してみてほしい。