クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 祖父から譲り受けたトヨタ「パブリカ スターレット」に日産510型「ブルーバード」から乗り換えた理由とは?「生涯手放すことはありません」
CLASSIC
share:
祖父から譲り受けたトヨタ「パブリカ スターレット」に日産510型「ブルーバード」から乗り換えた理由とは?「生涯手放すことはありません」

祖父から譲り受けたトヨタ「パブリカ スターレット」に日産510型「ブルーバード」から乗り換えた理由とは?「生涯手放すことはありません」

投稿日:

TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレットとオーナーの“リョー”さん
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:フロントはオリジナル加工の車高調サスに交換している
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:祖父から譲り受けた大切な1台。今は大切な形身として細かい修理を繰り返しながらも乗り続けている
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:ボディカラーは、祖父が愛用していたときのままの純正シルバー
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:祖父から譲り受けた大切な1台。今は大切な形身として細かい修理を繰り返しながらも乗り続けている
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:リアがリーフスプリングのためリーフを1枚抜き、1枚をひっくり返した逆付け仕様に組み換えて車高を程よくダウンさせている
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:フロントはオリジナル加工の車高調サスに交換している
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:懐かしのコーナーポールが時代と歴史を感じさせる
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:ホイールはスピードスターマークIIをセット。フロント7J×13、リア7.5×13を履かせていた
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:マフラーはトラスト製の当時物だ。横向き用のタイコを縦型シングルマフラーとして作られている
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:タコ足は当時物のトスコをセット。エンジン本体もオーバーホールの際に軽くポート加工を施しているということだった
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:エンジンは3Kユニットに換装されている
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:ダッシュボードには金華山織りのマットを保護用として敷いている
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:懐かしの汎用シートカバーを装着
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:某有名キャラクターのドア掛けジュースホルダーを装着
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:懐かしの汎用シートカバーに加えて、死喰魔(シグマ)のセンターキャップ付きステアリングを装着
  • トヨタ KP51型 パブリカ スターレット:フロントバンパーはトヨタ「セリカ リフトバック」用のエアダムスポイラーをセット

パブリカ スターレットを自分好みにアレンジ

古いクルマに乗るきっかけは人それぞれで、十人十色のストーリーがあります。今回紹介する1976年式のトヨタKP51型「パブリカ スターレット」に乗る“リョー”さんの場合は、自身の愛車の事故をきっかけに祖父が大切に乗っていたクルマを譲り受けたことでした。「乗ってみればとても楽しく、次第に自分好みの仕様へと変えていってしまった」と話す“リョー”さんの愛車を見ていきます。

祖父から譲ってもらった大切な1台

昭和の旧車に囲まれた環境の中で育ったせいか、36歳の“リョー”さんは昔から旧車にしか興味がなく、自身で初めて購入した初愛車も日産510型「ブルーバード」だった。“リョー”さんは走らせることが好きなのでブルーバードを遊べるクルマとしてチューニングを施していたが、ある日不運にも事故に見舞われ入院。「かなりの重傷で修復させるには時間がかかる」と修理工場に言われてしまい、困っていた。

そんなときに、祖父からそろそろ免許を返納するから愛用しているトヨタKP51型「パブリカ スターレット」に乗るかと言われた。もちろん即答で「乗りたい」と譲ってもらい、“リョー”さんの愛車となった。当時はフルノーマルの状態だったので、510型ブルーバード同様に自分好みのチューニングをスタート。

旧車の場合はパーツ探しが大変で、なかなかKP51型パブリカ スターレット用のパーツは見つからない。なんとか当時モノを求めて旧車仲間にも相談するが、出てこないのだ。そんななか、某オークションでたまたま当時モノのトラスト製マフラーとトスコ製のタコ足を発見。

「費用は明かせませんが、絶対に逃すまいと頑張って購入しました」

と、リョー”さんは話す。

維持して生涯乗り続ける

フロントバンパーはトヨタ「セリカ リフトバック」用のエアダムスポイラーをセット。なんとなく形状が似ていることから購入したそうだがこれが大正解で、ほぼ無加工で純正バンパーに収まりよくフィットした。

足まわりは、フロントがオリジナル加工の車高調サスに交換。リアがリーフスプリングのためリーフを1枚抜き、1枚をひっくり返した逆付け仕様に組み換えて車高を程よくダウンさせた。ホイールは当時の走り屋を彷彿とさせる赤いディスクのSSR製マークIIホイールをセット。シルバーのボディにホイールで彩りを加える工夫を凝らしている。ちなみにこのボディカラーは、祖父が愛用していたときのままの純正シルバーということだった。

内装を覗いてみると、オートアクセサリーなんて言っていた時代の真っ赤な懐かしの汎用シートカバーに加えて、死喰魔(シグマ)のセンターキャップ付きステアリング、某有名キャラクターのドア掛けジュースホルダーを装着。さらに、オーディオは往年の銘品であるロンサムカーボーイで、スピーカーがパイオニアTS-X11という組み合わせ。この2つはしっかりとした実働モノであり、出かける際はお気に入りのカセットをかけてドライブを楽しんでいる。

祖父愛用のKP51型パブリカ スタートレットは“リョー”さんが所有してから早いもので15年が経過するという。その間にクルマを譲ってくれた祖父は亡くなり、今は大切な形身として細かい修理を繰り返しながらも乗り続けている。そして、もちろんこのクルマは生涯手放すことはないと“リョー”さんは話す。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

すべて表示
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS