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荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】

荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

  • ダーウィンから1時間のドライブでリッチフィールド国立公園に到着
  • 小川のほとりでフルーツのランチ
  • 豪快に滝が流れ落ちる。乾季なのにこの流量
  • 滝壺での水遊びが人気
  • これが蟻塚。ここのアリは地中ではなくて、塚を作って暮らしている。つまり、このなかに1匹の女王アリがいる
  • これが最大の蟻塚だそうです
  • 立っている高台まで冷気が伝わってくる
  • 虹が滝にまとう神秘的な風景
  • ありました! KINコーヒーのサイン
  • 右の建物がコーヒーショップ。(意外にも?)お客さんがいた
  • お目当てのテーブルトップ・トラックに続く遊歩道
  • さあ、ここからテーブルトップ・トラックに続くトレイルだ
  • 歩き出してすぐ小川を越えるまではよかったが、この先は腰の高さの薮! 断念しました
  • 遊歩道から見える滝
  • 雨季の様子を連想させる景色
  • 幹が濡れているあたりまで水位が上がるのだろう
  • ハイキングコースから地平線まで広がる樹冠が見えた
  • KINコーヒーのキャンプサイトでディナー
  • KINコーヒーのキャンプサイト。整備はほとんどされていない
  • リッチフィールドに行く途中で見つけた無料のキャンプサイト。みんな常連さんのようだった

目当てはリッチフィールド国立公園のループトレイル

オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。仲間と男3人でフィッシングを満喫するという旅の前半は終了し、次の1週間はノーザンテリトリーの国立公園を一人旅して徐々に南下するプランで、ダーウィンの町を出発します。

園内マップはスマホで撮影するのが当たり前の時代

翌日はリッチフィールド国立公園を目指して出発だ。カカドゥ国立公園とは違い、きれいな滝やハイキングコースが見どころだ。

公園のエントランスタウン、バチェラーまでは約1時間のドライブ。インフォメーションは開いていたが、ほしかった園内の地図が見当たらずスタッフもいない。近くのカントリーストアで聞くと、「みんな、写真を撮っているわよ」という。たしかに、インフォメーションの前に大きな地図がある。ハイキングコースのルートマップもあったので、スマホで撮影した。

さらに30分ほど走ると、フローレンス滝という最初の観光スポットに到着した。公園内のサインも見やすく、よく整備されている印象だ。まずは、クリーク(小川)の横でフルーツランチ。すでに気温が上がっているが、風が気持ちいい。

フローレンス滝は、滝壺で泳げるのがセールスポイント。「アポロ号」の中で海パンに履き替え、滝壺へと向かった。滝は豪快に豊富な水を落下させている。いくら雨季の雨がすごいといっても、カラカラの乾季にもかかわらず、これだけの水量を蓄えるとは、やはり森林の力はすごい。

家族連れに混じって水泳を楽しみ、次のポイントへと向かった。

軽い気持ちでトレイルに挑戦……

リッチフィールド国立公園で一番楽しみにしていたのは、テーブルトップ・トラック。途中にキャンプ場が3カ所ある39kmのループトレイルだ。ガイドブックには3~5日で1周できる、とある。

自慢ではないが、ぼくは約340kmのジョン・ミューア・トレイルを踏破したことがある。10数kgのバックパックを背負って、3000m級の峠をいくつも超えるハードな道だった。39kmのハイキングなら、2日くらいで歩けるだろう。午後からの出発だから日程的に1周は無理としても、6km先のキャンプサイトで1泊し、翌日は行けるところまで行って引き返す計画を立てた。

1泊分の山用食料とクッカー、水3L、テントなどを小さなバックパックに入れて、ワンギ滝のリンク・ウォークから出発。最初は快調だったが、周回トレイルに入ると足が止まった。なんと腰の高さの草原である。そういえば、ガイドブックに「Tabletop Track(Bush Walk)」と書いてあった。「ブッシュ・ウォーク」の部分は無視していたが、これは藪漕ぎではないか。しっかりしたトレッキングシューズにブッシュ用のナイフなどがないと進むことができない。

オーストラリア、恐るべし。甘くみたことを反省し、イージーなハイキングコースを回って戻ることにした。

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