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NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

  • マーティンスビルスピードウェイで11月1日(金)に開催された第22戦
  • HREの16号車はブレーキトラブルが発生して第2ステージの途中で走行を止めることとなってしまった
  • 5年前にはシリーズのタイトルを獲得したチームながら、今季はスポット参戦3戦中完走ゼロという散々な結果に
  • バージニア州南部にあるマーティンスビルスピードウェイは1周0.526マイルのコース
  • ノースカロライナ出身のランドン・ルイスは2006年2月26日生まれの18歳
  • ルイス選手はこの第22戦の予選を14番手で通過した
  • レースとしては残念な結果となってしまったが「才能ある若手を発掘できた」服部代表
  • 16号車は豊田通商カラーの「TOYOTA TSUSHO TOYOTA TUNDRA TRD Pro」

ナスカー2024年シーズンが終了

2024年2月にアメリカ・デイトナで始まった「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーの今シーズンは、11月第2週のフェニックスでのレースで終了しました。ナスカーはアメリカで大人気のストックカーレースで、その頂点ともいえる3大シリーズ。「カップ」シリーズではジョーイ・ロガーノ(No.22 Team Penske)が3度目のチャンピオンシップを獲得。「Xfinity(エクスフィニティ)」シリーズではジャスティン ・オールガイヤー(No.7 JR Motorsports)、そして「CRAFTSMAN TRUCK (トラック)」シリーズはタイ・マジェスキー(No.98 Thor Sport Racing)が2024シーズンのタイトルを獲得しました。

HREは今シーズンは3戦のみ参戦

このナスカー3大カテゴリーのうちのトラックシリーズへ長年参戦してきた、服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、2024年シーズンのナスカー参戦はスポットで3戦のみであった。

HREは2008年に設立し、NASCAR K&NプロシリーズとARCAシリーズに参戦を開始。ナスカーカテゴリーでは2014年にNationwide(ネイションワイド)、Xfinity(エクスフィニティ)へも参戦を広げ、2018年にトラックシリーズにフル参戦を開始。

2019年にはトラックシリーズでナスカー界唯一の日本人オーナーチームとしてタイトルを獲得している。さらにHREとは別に、2022年には新たにIMSAシリーズや GR CUPシリーズに参戦するためにHattori Motorsports(HM)という別組織も立ち上げている。

2022年と2023年は、このトラックシリーズでの成績が振るわなかったこともあり、HREは、2024年シーズンはこれまでとは違う形でのレースプログラムを組んでの参戦となった。具体的にはフル参戦してきたトラックシリーズへの参戦数を減らし、ARCAシリーズでの若手ドライバーの育成と、スポーツカー・プログラムでのレースにも注力するというもの。

そしてHREとHMは、IMSA Michelin Pilot Challengeシリーズ、そしてARCA Menardsシリーズに参戦。その中には、TGR TEAM SARDからスーパーGT(No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)に参戦している中山雄一、そしてKYOJOカップなどで活躍する翁長実希のGRカップ参戦などの活動も行われた。

今回はすべてリタイアで終了……

ナスカーでは、トラックシリーズに3戦のみのスポットとなった。ノースカロライナ州にあるノースウィルクスボロ・スピードウェイで開催の第10戦「WRIGHT BRAND 250」にベテランドライバーのエリック・アルミロラを擁して参戦をしたものの、予選がキャンセルとなり、決勝レースへのグリッドを獲得することができなかった。

さらにアラバマにあるタラデガ・スーパースピードウェイでの第20戦「Love‘s RV Stop 250」にジョニー・ソーターを起用したが、決勝レース中にリアスポイラーブレースが折れ、さらに第2ステージでは多重クラッシュに巻き込まれる。修復を行ったものの最終的にはリタイアとなってしまう。

さらにマーティンスビル・スピードウェイでの第22戦「Zip Buy Now, Pay Later 200」では、ARCAシリーズで活躍する若手、18歳のランドン・ルイスを起用したが、第1ステージ後のピット作業でエンジンをストールさせてしまって再始動に手間がかかり、順位を大きく落とし、その後は追い上げをしたもののブレーキトラブルが発生してリタイア、と3名のドライバーを起用し参戦したすべてでリタイアという結果となってしまった。

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