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偶然「M3スポエボ」をゲット! 直6の325iから乗り換えて変わったこととは? イベントなどでBMWオーナーが優しく接してくれる理由は希少性ゆえ!?

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TEXT: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)  PHOTO: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)

  • BMW M3スポーツエボリューション:リアのスポイラーもM3スポエボの特徴のひとつ
  • BMW M3スポーツエボリューション:フロントとリアはブリスターフェンダー化されている
  • BMW M3スポーツエボリューション:装着ホイールは16インチとなっている
  • BMW M3スポーツエボリューション:マフラーはシライ自動車製を装着
  • BMW M3スポーツエボリューション:ショックもシライ自動車製となっている
  • BMW M3スポーツエボリューション:排気量はそれまでのエボより拡大され2.5Lとなっている
  • BMW M3スポーツエボリューション:インテリアのいたるところにMのマークがあしらわれている
  • BMW M3スポーツエボリューション:シートはレザーのバケットタイプとなっている
  • BMW M3スポーツエボリューション:センターコンソールに3連メーターが追加されている
  • 都内Sさん所有の1991年式BMW M3スポーツエボリューション

5年前にM3からM3スポエボに乗り換え

1980年代のドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)で覇を競ったBMW E30系「3シリーズ」と、メルセデス・ベンツ「190シリーズ」(W201)という、2つのモデルのオーナーたちが合同で開催したミーティング「DTMを戦ったライバルたちの宴」。今回紹介するのは、ホモロゲーションモデルとしてE30の最終進化形となる「M3スポーツエボリューション」で会場にやって来たSさんです。

E30 M3のホモロゲモデルの最終進化形

1987年にレース参加車両のホモロゲーションモデルとしてBMW「M3エボリューション」が登場し、翌年には「M3エボリューションII」へとさらに進化。その後、排気量を0.2L拡大した2.5Lエンジンを搭載した「M3スポーツエボリューション」が1989年に登場するが、このモデルがE30型「3シリーズ」の最後のホモロゲーションモデルとなった。販売台数は数百台と、当時も現在も希少なモデルである。

そんなM3スポーツエボリューションの1991年式でイベントに参加していたのは、東京都内に住むSさん。BMWを数台乗り継いだ後に、現在のクルマにたどり着いたという。

「US仕様のM3に乗ってから、7年くらいE30の325iに乗っていたんですよ。その後、どうせマニュアル乗るならM3に乗ればいということで購入して、半年くらいで車検に出して取りに行った時に“スポエボ”が入ってるって聞いて、その場にはなかったんですけどすぐ買いますってなりました」

いろいろな人と知り合いになれるクルマ

偶然のタイミングでM3スポーツエボリューションを手に入れたSさんだが、325i、M3から乗り換えたM3スポーツエボリューションの印象はどんなものだったのだろうか?

「本当に皆に怒られちゃうんですけど、もともと325iでの音楽聴きながらゆったり走ってた感じが好きだったんですよ。で4気筒になってから、全然ゆっくり走れないんですよ。音楽もかけるんですけど、3分も聞かない感じで。でもキャンプで秩父に行く時とか、実家の静岡に帰った時は、ワインディングがあるので乗ってて楽しいですね」。

と語るSさんだった。

「あとは皆さんのこのクルマに対する優しさがすごいんですよ。走行会に行った時も、僕の心配よりこのクルマの心配ばっかで、ブレーキはあれした方がいいとか、でもそもそも走行会で走るクルマじゃないみたいな。そんなクルマに詳しいわけでもないんで、皆さんに教えてもらいながらですね。このクルマを通して、いろいろな方と知り合いになれるのがやっぱり一番大きいですね」

次のオーナーにしっかり渡せるように

5年ほど所有してきた中で、サージタンクやマフラー、ショック、エアコンのコンデンサーをワゴンR用に移設などの変更を行っているが、持病ともいえるオルタネーターのステーが折れたこと以外、それほど痛い目にはあっていないそうだ。今後に関しても維持に注力していきたいそうだが、維持に関してはある思いがあるという。

「とにかく大切に、乗っていきたいですね。次の人が乗る時もしっかりちゃんと受け渡せるように。そういうふうに中間の役割として今後も維持していきたいなと思っています」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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