旅行中に期限が切れたらアウトなので注意
海外旅行のガイドブックには必ず書かれているが、渡航するときは国際運転免許証だけではなく、日本の運転免許証を持っていくのも忘れずに。レンタカーを借りる際は双方の提出を求められ、コピーや画像ではなく原本でなければいけない。盗難が不安で日本に置いておきたい気持ちは分かるが、現地に着いてクルマを借りられないのは本末転倒だ。そして運転するときは日本と同じく、つねに国際運転免許証を携帯すること。
警察に止められれば当然ながら提示しなければならず、不携帯なら無免許や犯罪など痛くもない腹を探られ、余計な時間や手間を取られる可能性が非常に高い。旅行中はパスポートやサイフとあわせ、つねに身に付けておくのがベターだ。
最後に国際運転免許証の期限と、帰国した後の返却などについて。有効期間は発行した日から1年間となっており、更新はできず失効したら新しく申請が必要。期間内であれば何度目の海外渡航でも使用できるが、旅行中に期限が切れたらアウトなので注意してほしい。
渡航の前にいったん古い国際運転免許証を返納し、再び申請し直すという手順を踏めば防げるので、旅の計画を立てる時点で有効期間は要チェックだ。そして期限が切れた国際運転免許証は、運転免許センターや警察署へ速やかに返却する。旅の思い出に取っておきたい気持ちも分かるし、とくに催促されたり罰則があるわけでもないが、失効したら返納するのが義務と覚えておこう。
なお放置しても次回の申請時に返納を求められるし、紛失したらそれはそれで書類による届出が必要になる。最初こそ心理的なハードルが高いかもしれないけれど、文字どおり気ままな旅を叶えてくれる国際運転免許証。政情や治安をしっかりと下調べしたうえで、海外でのドライブにチャレンジしてみよう。