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約2億円で落札されたルーフ「SCR 2018」とは? 964型「911」の外観を意識したカーボンボディと自社開発カーボンモノコックで驚異の1250キロ!

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

生産台数は70台限定!

RUFはこのSCR 2018を世界初公開したジュネーブ・ショーの会場において、その生産台数を70台に限定。じっさいには2019年から年間15台のペースでデリバリーを行う計画を明らかにしたが、オーダーリストが埋まるまでに長い時間は必要なかった。今回RMサザビーズのテーゲルンゼー・オークションに出品されたモデルは、その70台のSCR 2018の中で2番目に製作された2022年式。1台目はプロトタイプとして製作され、ショーに出品されたモデルであるから、実質的にはこのモデルが最初のプロダクションモデルということになる。

鮮やかなライトグリーンで仕上げられたエクステリア。そしてインテリアはロールケージを覆い隠すように、おもにブラウンディアスキンを使用。そのコンビネーションもまた魅力的で、かつ新車時のクオリティが保たれている。現在までの走行距離は1万1000kmほどだが、そのうち約4900kmはRUFによる追加テストのために費やされたマイレージ。RMサザビーズによれば、RUF SCR 2018がオークションに出品されるのは今回が初めてとのこと。その生産台数の少なさを考えれば、今後もこのようなチャンスが訪れるとは考えにくいだろう。

そのような事情もあってか、このRUF SCR 2018のオークションには熱い視線と入札が集中。RMサザビーズでは、110万ユーロ〜160万ユーロ(当時のレートで約1億8370万円〜2億6720万円)のエスティメート(予想落札価格)を掲げていた。実際のハンマープライスは、じつに115万2500ユーロ(邦貨換算約1億9269万円)という数字に達した。それはこのオークションに同時に出品されていた、2019年式ポルシェ「935」の落札価格をわずかに上回る、まさに驚きの結果にほかならなかった。

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