クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • スズキ「キャリイ」をランボルギーニ「アヴェンタドール」風に魔改造! 東海地区の軽トラナンバー1を目指して製作したドレスアップカーとは
CUSTOM
share:

スズキ「キャリイ」をランボルギーニ「アヴェンタドール」風に魔改造! 東海地区の軽トラナンバー1を目指して製作したドレスアップカーとは

投稿日:

TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

  • 2005年式のスズキ キャリイとオーナーの“友かいじゅう”さん
  • スズキ キャリイ:ボンネット、グリル、ダクト、リップの造形からも、軽トラとは思えない迫力があふれている
  • スズキ キャリイ:リアゲートもスムージングしたことで、軽トラらしさを減少。テールはアルトワークス用社外品流用。センター出しマフラーとリアディフューザーで、スーパーカー感を高めた
  • スズキ キャリイ:実用性ではなくドレスアップと完全に割り切ったことで、究極のスタイルを生み出した
  • スズキ キャリイ:サイドシルエットは、前後バンパーを繋げて一体感が演出できるよう、“友かいじゅう”さん自身がデザイン
  • スズキ キャリイ:フロントフェンダーの形に合わせて、大胆にもドア下部をカット。この軽快感も重要だった
  • スズキ キャリイ:給油口部分も違和感がないように新たにデザインされている
  • スズキ キャリイ:フロントバンパーに合わせて作られたフェンダーまわり。外装の一体感がポイントだ
  • スズキ キャリイ:リアのブリスターフェンダーは、自らデザインした自信作。ダクトの造形やエッジなどに、スーパーカーらしさがあふれる
  • スズキ キャリイ:2本出しのセンターマフラーは、「EARNEST」というチームメンバーで統一しているこだわりのスタイル
  • スズキ キャリイ:内装はペイントで対応。ハンドルやシフトノブなどはドリフト仕様時代の名残り
  • スズキ キャリイ:グローブボックス部分に追加3連メーターを装備。これもドリフト仕様時代からの継承
  • スズキ キャリイ:愛車をイラスト化したクッション
  • スズキ キャリイ:荷台がある軽トラックではあるものの、ブリスターフェンダーや各部の造形でスーパーカーをイメージ
  • スズキ キャリイ:フロントバンパーは下部にリップも追加し、ダクトを大型化して存在感を強調している

実用重視の軽トラックがハイパードレスアップマシンに変貌!

スズキ「キャリイ」は、日本の軽トラックを象徴する代表的な1台です。その起源は、1961年に登場した「スズライト」の本格商用モデルから。本来は実用性を追求した車両ですが、ドレスアップカーイベント「第一弾エクスペディション杯」で見かけたキャリイには、驚愕のドレスアップが施されていました。スーパーカーをイメージして製作したというスタイルの全容に迫ります。

東海地区での軽トラナンバー1を目指して製作

オーナーの“友かいじゅう”さんは、三重県在住。今回車両を見かけた2024年6月16日に開催されたイベント「第一弾エクスペディション杯」は、宮崎県小林市にある生駒高原で開催され、大阪から鹿児島県志布志市までフェリーを使って自走参加していた。

「兵庫県で有名な軽トラチーム、キングファミリーに所属していた先輩に憧れて、いつか超えたいという思いでこの車両を作りました。入手して4年目になりますが、当初はドリフトをイメージした仕様で2年ほど楽しみ、その後にこのスーパーカースタイルを目指したのです。地元で軽トラをドレスアップするユーザーが少ないため、一番になれるよう追求してみました」

ドレスアップカーの総合イベントのため、セダン、ミニバン、ワゴン、ワンボックスカーと、さまざまなジャンルの車両が展示されていたが、じつは軽トラックでの参加は“友かいじゅう”さんのみ。しかも、この1週間前には、岡山県の岡山国際サーキットでKカーのお祭り「KING OF K-CAR MEETING vol.9」が開催されたにも関わらず、“友かいじゅう”さんは、そちらのイベントはパス。この宮崎遠征を先に予定していたため、このイベント参加を優先したという猛者なのだ。

軽トラにスーパーカースタイルを融合

ドリ車からスーパーカー風へと仕様を変化させているが、こだわったのは外装部分。荷台を持つ軽トラックで、いかにスーパーカーを再現するか。そのためにモチーフとしたのは、ランボルギーニ「アヴェンタドール」だった。

「サイドバンパーのブリスターフェンダーの造形は、前後バンパーと一体感が出るように僕自身が絵を描いてイメージをプロショップに伝えました。でも、軽トラはフロントのノーズが無いため、スーパーカーをイメージすると矛盾ばかりでデザインするのが難しかったので、ここは製作してくれたプロショップにお任せしました」

基本的に前から見た瞬間に軽トラックとは思えないインパクトを残すことを重視。スーパーカー的なスタイリッシュさを意識しつつ、存在感という意味で某アニメのモビルスーツの雰囲気も取り入れたフロントまわり。フロントフェンダーもバランスを取りながら、さらにドアパネルをカットするという大技で全体的なスタイルを整えている。

リアに回りこめば、やはりアヴェンタドール風のテールランプやリアディフューザー、センター出しマフラーと、ここにも造形へのこだわりがあふれる。そして荷台を密閉するトノカバーは、荷物を入れるための実用性を考慮しつつ、さりげないリアウイングを意識した造形で完成させた。

憧れた先輩へのリスペクトと、それを超えるという前向きなライバル心。その情熱が生み出したスーパーカースタイルのキャリイだった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

すべて表示

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS