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ロータスの2024年1~9月販売台数は前年同期比で約2.4倍…北米市場での関税引き上げにも関わらず堅調に見える理由とは?

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TEXT: AMW  PHOTO: Lotus Cars

  • ロータス エメヤ:ボディは全長5139mm×全幅2005mm(ドアミラーを除く)×全高1459mm/1464mm(21インチホイール装着車)と大柄なハッチバックスタイル。堂々たる体躯に相応しいパフォーマンスと快適性を備えている
  • ロータス エメヤ:トップグレードのエメヤRは、0-100km/h加速2.8秒以下というダッシュ力を誇る
  • ロータス エメヤ:優雅な曲線を描くシルエットが特徴。これにプラスして可変の空力デバイスにより、Cd値は0.21を実現する
  • ロータス エメヤ:ドライバーにラグジュアリーな空間を提供するインテリア
  • ロータス エレトレ カーボン:米国およびカナダ市場向けに設計された
  • ロータス エレトレ カーボン:カーボンファイバーを内外装の随所に使用
  • ロータス エレトレ カーボン:インテリアはブリッジ・オブ・ウィアー社のレザーを使用。写真はブラック
  • ロータス セオリー1:環境に優しい機能でドライビングの未来を再定義する画期的なコンセプトカー
  • ロータス エメヤS:第3四半期には、エメヤのオーダーメイドとコレクションバージョンのデリバリーが開始した

ロータスが2024年第3四半期および1~9月期の財務結果を発表

ロータステクノロジーは2024年1~9月期の納車台数が7600台を超え、前年同期比で136%増加したと発表しました。総収益は6億5300万ドルに達し、前年同期比で2倍以上に増加。ロータス以外の顧客からのインテリジェント・ドライビング・ビジネスの売上は1100万ドルに急増し、前年同期比450%増となりました。期待が高まるロータスのパフォーマンスを見ていきます。

1~9月期の納車台数が前年同期比で約2.4倍に

ロータステクノロジー社は、2024年9月30日に終了した第3四半期および9カ月間の未監査決算を発表した。2024年1~9月期の総販売台数は7617台となり、3221台だった前年同期比で136%増となった。

世界的な配分は比較的分散しており、各地域が2024年1~9月累計の総出荷数の18~35%を占め、世界の1等地にある200以上の店舗がその原動力となった。欧州市場は引き続き拡大し、2024年1~9月の納入実績は前年同期比372%増となった。その他の地域は、新市場への進出が着実に進み、前年同期比110%の成長を達成している。

2024年第3四半期には、南アフリカとインドで「エミーラ」の納車が開始され、日本、韓国、フィリピンでは「エレトレ」の納車が開始された。さらに北米市場向けに開発された高性能モデル「エレトレ カーボン」が発表され、2025年前半に納車が開始される予定である。

第3四半期には、エレトレと「エメヤ」のオーダーメイドとコレクションバージョンのデリバリーも開始された。

米国のインフレや中国生産車の関税の引き上げが販売の伸びに大きく影響

ロータスは市場の需要に応えるため、技術革新を推進し続けている。ブランドの未来のデザイン哲学を具現化した「セオリー1」の発表に続き、最近ハイパーハイブリッドEV技術を明らかにした。900VハイパーハイブリッドEVテクノロジーは、ロータスのハイパフォーマンスの遺産を維持するだけでなく、業界をリードするデュアルハイパー充電テクノロジーと1100km以上の航続距離を備え、ドライバーにプレミアムなドライビング体験を提供する。

最高財務責任者(CFO)のアレクシャス・リー氏は、このように述べている。

「2024年1~9月期の粗利益率は9%となり、貿易保護主義、インフレの影響、マクロ経済の不確実性に対応するための積極的な在庫管理を行いました。これからも収益性を継続的に改善し、長期的な価値を創造するために、Win26計画の目標を推進していくことを約束します」

AMWノミカタ

ロータスは2024年1~9月期で7617台のクルマを販売したが、SUV+セダンで3983台、スポーツカーで3634台とほぼ均等な販売比率となっている。

マーケットシェアが一番大きいのはヨーロッパで全体の35%、次いで中国の25%、アメリカの22%、そのほか18%となる。最高財務責任者もコメントしているように、最大市場と思われるアメリカでのインフレや中国生産車に対する関税の引き上げがロータスの販売の伸びに大きく影響を与えているようだ。

アメリカでのロスをほかの地域でカバーしなくてはならないが、いまのところヨーロッパがその受け皿として機能しているようでこれは良い状況のように見える。アジア諸国へ新型モデルのデリバリーが開始されたのはグッドニュースである。ロータスは既存自動車ブランドのBEV化の先駆けとしてビジネスを推進しているが、後に続くブランドのためにも良い成功事例となってほしい。

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