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AE86レース元王者がダットサン「510ブルーバード」で新たな挑戦の理由は?「人生あがりのレースを楽しませてもらいます」

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • JCCA 筑波ミーティング秋のSクラスレースがスタート。1コーナーへと向かうゼッケン65下平選手の510ブルーバード
  • レース前日の車検を無事にクリアし、マシンを押し運ぶ下平選手(手前)と、AE86レース時代のライバルであり友人の松下さん
  • ヒストリックカーレースデビューを、AE86レース時代のライバルであり友人の松下さん(左)が前日よりサポート。下平選手も心強いことだろう
  • ダットサン 510型 ブルーバード:ATL製の安全タンクは30L。トランクを切り抜きボディ下部へと吊り下げるように装着している
  • ダットサン 510型 ブルーバード:ブレーキのライニングはエンドレス製。ショックアブソーバーはAE86用を使用しているそうだ
  • ドライバーの自重でリアフェンダーとタイヤの干渉があり、ハンマーで応急処置をする下平さん。15インチにすればクリアするのだが、時代的にタイヤは丸い方が良いとあえて14インチだ
  • ダットサン 510型 ブルーバード:やる気にさせるインパネは好みで新作した。ステアリングはナルディで、タコメーターを中央に水温、油温、油圧系が周りを囲む
  • ダットサン 510型 ブルーバード:ペダル類は長年踏みなれたAE86のものに変更している。「ノーマルのオルガン式はどうも……」とは下平選手の弁
  • ダットサン 510型 ブルーバード:ロールケージが張り巡らされた室内。ドライビングポジションをサポートするのはブリッド製のバケットシート
  • ダットサン 510型 ブルーバード:L18改2Lの心臓部にソレックスφ44mmキャブレターを組み合わせる。他車と比較してトップスピードが10km/h足りないということで、今後煮詰めていくそうだ
  • JAF公認のヒストリックカーレース。これから枚数を重ねていくであろう車検合格証が初めて貼られた
  • コースインする下平選手。長年憧れていたJCCAヒストリックカーレースの舞台だ
  • JCCA筑波ミーティング秋のSクラスレースがスタート。アウトから数台をパスするゼッケン65下平選手の510ブルーバード
  • JCCA 筑波ミーティング秋のSクラスレース:スタート後に1コーナーを立ち上がるゼッケン65下平選手の510ブルーバード
  • JCCA 筑波ミーティング秋のSクラスレース:2周目の最終コーナー手前で丹生選手のBMW 2002にパスされて、ひとつポジションを落とした下平選手
  • JCCA 筑波ミーティング秋のSクラスレース:途中、車両回収のために赤旗中断もあったSクラスレース。BMWとのポジションは変わらなかったが堂々の5位だった
  • JCCA 筑波ミーティング秋のSクラスレース:筑波をホームコースとしてAE86 N1のコースレコードを8年間保持していた下平選手。コースマーシャルに安全運営の感謝を伝える
  • ダットサン 510型 ブルーバード:レイズのTE37はAE86レースで使用していたものを流用している。「勤め人ですからお財布に優しいのが何よりです」と下平選手
  • JCCA 筑波ミーティング秋のSクラスレース:予選で1分4秒台とダントツのタイムを出した秋田選手から17秒台までに15台がひしめく中、予選順位12番手スタートの下平選手
  • 大学生の時に観戦したJCCAヒストリックカーレースへの出場が、人生でやり残したことだとSクラス初参戦の下平選手(右)を友人の松下さん、山下さんがサポートしてデビュー

JCCAのJAF公認ヒストリックカーレースに510ブルーバードで初参戦

2024年10月13日に筑波サーキットでJCCA(日本クラシックカー協会)が開催したJAF公認ヒストリックカーレースへ、「人生のやり残しを実現するぞ!」とダットサン510型「ブルーバード」でチャレンジしたのは、じつはAE86 N1レースでシリーズチャンピオン3回、8年間コースレコードホルダーというスゴい人でした。

AE86 N1レースで輝かしい戦歴を誇るハチロク遣い

筑波サーキットで2024年10月13日に開催された「JCCA筑波ミーティング」で、参加車両が並んだピットに佇む1台のダットサン510型「ブルーバード」。そのリアフェンダーには「コシミズモータースポーツ」の文字が。モータースポーツファンなら、あれ? どうして510に? と気づくだろう。そう、輿水好則氏の主宰するAE86のプロショップであり、筑波サーキット前にあるファクトリーとしてよく知られた存在である。

この510ブルーバードのオーナーである下平明彦さんは、途中2年間お子さんの仕送りのため参戦休止もあったが、2001年から2021年までSCCN(ニッサンスポーツカークラブ)の主催する「AE86&P-FR」レースシリーズに参戦。3回のシリーズチャンピオンを獲得するだけではなく、2004年から8年間、筑波でのAE86 N1のコースレコードを保持。長くAE86でモータースポーツを楽しんできたドライバーである。

かつて憧れて眺めていた510ブルーバードそのものを入手

「大学4年の時、JCCA富士ジャンボリーを見に行って、いつかはこのレースに出たいと思い、1998年にPクラス(サスペンションのみ変更が許されるノーマル車両)参戦を考えて510を作りましたが、結局は街乗りだけで手放して、レースカーのAE86を買いレースを始めました」

という下平さん。その後何度もJCCAのレースを見に行って、気になった510を写真に収めていたとのことで、今回参戦することとなったこの車両がかつてPクラスに参戦していた頃の写真も手元にあったという。

「驚きましたよ、AE86での長いレース活動で出会ったみなさんの協力があって、そんな車両と出会えたのも嬉しいですね。じつは父が日産の営業マンで、小学生の頃は、勤め先の日産に行くのが大好きでした。父も乗っていたクルマですし、ヒストリックカーレースをするなら、これしかないですよね」

JCCAを主催する岡さんや、レース仲間の小宮山さんの協力もあり、約20年にわたり休眠していたこの510を譲り受けたのが2021年のことであった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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