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AE86レース元王者がダットサン「510ブルーバード」で新たな挑戦の理由は?「人生あがりのレースを楽しませてもらいます」

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

浅野自動車&コシミズモータースポーツで整備

「AE86レースの頃からのお付き合いがあるので、輿水さんに仕上げていただきたかったのですが、“ハチロクの整備で忙しいから、いつ参戦できるか分からないよ”なんて言われてしまい、輿水さんと仲の良い浅野自動車さんで初期整備をお願いました。クラックが入ったヘッドとラジエターを新規で製作した以外は分解整備やオーバーホールで、他は今の規格に適用するよう変更してもらいました」

浅野自動車の浅野武夫さんといえば、TS(特殊ツーリングカー)レースからグループAやフォーミュラトヨタを経て、現在もスーパー耐久への参戦など、ドライバー&メカニックとして大活躍のハコ使いのレジェンドである。じつは浅野さんも、下平さんに以前からこのJCCAレースへの参戦を勧めていたひとりだそうだ。

「浅野自動車さんでの整備が終わってからのメンテナンスは、筑波サーキット近くのコシミズモータースポーツで。AE86のペダルに変更してもらったりしたのですが、やっぱり20年乗っていましたからね、しっくりきます。オリジナルのオルガンペダルはどうも(笑)」

Sクラスに初参戦で見事5位!

AE86レース時代のライバルであった松下さんと、35年前に一緒に富士ジャンボリーを観戦した山口さんが見守るなか、JCCAのSクラスレースに初参戦で見事5位という成績を残した下平さん。次なる目標を聞いてみた。

「初戦で入賞するとは出来過ぎでしたが、やはりレースなので上位を目指したいですね。リザルトを見ると他の車両よりトップスピードが10km/hも遅いので、キャブレターのセッティングを見直して、トップスピードが互角になったらタイヤサイズを変更、コーナリングスピードやブレーキングを煮詰めていきたいです。まだまだやること沢山、それだけ伸びしろもありそうで、人生あがりのレースを楽しませてもらいますよ」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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