停止を命じられたら窓を開け両手をハンドルの上に置く
なお運転中に停車を命じられたら速やかにクルマを停め、窓を開けエンジンを切ってから両手はハンドルの上に置く。間違ってもポケットやバッグに手を突っ込んだり、勝手に外へ出たりしないよう気を付けて欲しい。
知ってのとおりアメリカは銃社会だ。警察官だって得体の知れない人を相手にするのは怖いし、万が一に備えておくのは職務としても人としても当然。くれぐれも誤解を招くような行動は慎もう。
事故にあったときの対処法とは
続いては事故に遭ったときの対処法。といっても警察に連絡するのは日本と同じで、自分の名前やアクシデントが起きた場所、ケガ人の有無などを正確かつ簡潔に伝える。併せて契約書に記載されているレンタカー会社にも。あとは相手の名前や連絡先などを控え、二次災害を招かないよう注意して待つ。
軽微な事故なら警察に調書を作成してもらってから、レンタカー会社へ車両を返却して担当者の指示に従い、自走が不能ならレッカーによる回収を待つしかない。ここで大きな壁となるのが言葉の問題だ。前述したとおり今は翻訳アプリの精度がかなり高く、それらを駆使すれば意思の伝達は比較的カンタンだ。
レンタカー会社によってはオプションで日本人オペレーターの通訳サービスがあるので、英語に自信がない人は「転ばぬ先の杖」と割り切り加入しておくほうが安心だろう。また海外で運転している最中の事故は旅行保険の対象外であるケースが大半なので、レンタカーを借りるときにLDW(車両保険)やSLI(追加自動車損害賠償保険)など、どんな保険に入っているかチェックし必要があればその場で加入するのも忘れずに。
考えたくはないけど連絡できないほどのケガや、意識不明になる可能性も決してゼロではない。そんな最悪の事態に備えパスポートなどと一緒に、日本の緊急連絡先を記したメモを持つのもアリだ。
圧倒的な自由が魅力な海外レンタカーの旅、一番危険なのは慣れて気が緩んだ頃。ここは日本じゃないという意識をつねに持ちながら、ツアーじゃ味わえない気ままな旅を楽しんで欲しい。