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24年間所有するフィアット「X1/9 1500」を欧州仕様に!「オープンエアドライブを堪能でき、F1マシン並みの走りを楽しめます」

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 1981年式のフィアット X1/9 1500とオーナーの“ホーリー”さん。SNSで整備記録などを発信している
  • フィアット X1/9 1500:伊勢崎オートモービルフェスタの会場でスパルコのステアリングを初披露。シートやメーター類はノーマルだ
  • フィアット X1/9 1500:各部を初期状態に保ちつつ、ヨーロッパ仕様にしている。キャレロのフォグランプもこだわりのポイント
  • フィアット X1/9 1500:フィアット製スパイダー伝統のソフトトップは採用されなかったが、X1/9はルーフを取り外すとオープンエアドライブを堪能できる
  • フィアット X1/9 1500:850スパイダーの後継車種として登場したX1/9は、1978年に1300から1500に進化。このタイミングに5速MTが設定された
  • フィアット X1/9 1500:エンジンは、オーバーサイズヨーロッパピストン、リトモ用キャブ(34DMTR)を組み込んでいる。マフラーはANSA改で、中間パイプはステンレス製で2→1仕様
  • フィアット X1/9 1500:リトラクタブルヘッドライトを採用
  • フィアット X1/9 1500:ホイールはクロモドラCD30。タイヤはトーヨーの888だ。ブレーキは純正で、ガーリングのパッドなどをセット。サスペンションはカヤバのショックを装備

マルチェロ・ガンディーニが手がけたX1/9

2024年6月2日に群馬県伊勢崎市にある伊勢崎市オートレース場駐車場で実施された「第1回 伊勢崎オートモービルフェスタ」は、自動車趣味人が多い群馬だからこそ行うことができた催し。スーパーカーから国産車まで多彩なクルマが集まりました。今回は、フィアット「X1/9」のオーナーのリアルな声をお届けします。

総走行距離は10万キロ超

マルチェロ・ガンディーニがデザインしたことで知られるフィアット「X1/9」は、彼が2024年春に逝去してしまったことによって、再び注目される存在となった。

ガンディーニが手がけたクルマといえば、ランボルギーニ「カウンタック」や「ミウラ」、フェラーリ「308GT4」やランチア「ストラトス」といったスーパーカーが世界的に有名だが、X1/9もそれらと同列で語っていいスタイルのよさと走行性能の高さを有している。

「小学生のときにX1/9を見た記憶が大人になってもずっと残っていて、2000年に買うことができました。2シーターであるという点も購入の決め手になりましたね」

そのように話してくれたオーナーの“ホーリー”さん(57歳)がようやくゲットすることができた愛車は1981年式の「X1/9 1500」だ。購入してから24年になるので、2万6000kmだった総走行距離は10万3000kmまで伸びている。

ジムニーとの2台体制で充実したカーライフを送る

今でこそ週末オンリーという乗り方をしているが以前はもっと乗っていて、このX1/9 1500で結婚式場に行ったこともあるのだという。最近は旧車のイベントに出まくるために常にリサーチしているとのことだったので、順調に11万kmを迎えることになるだろう。

「初期状態を保ちつつヨーロッパ仕様にしてきたことと、キャレロのフォグランプがこだわりのポイントです。愛車との1番思い出深い楽しいエピソードは、このクルマをいろいろ探していたときに、自分が住んでいる都下の市内にある中古車屋でX1/9 1500を見つけたことです。灯台下暗しでしたね」

X1/9ならではの楽しさや購入後の苦労話、今後のプランなどについてこのように話してくれた。

「気軽にオープンエアドライブを堪能できるところです。F1マシン並みの走りを気軽に楽しめる足まわりを備えているので、走行シーンを問うことなく面白いです。苦労してきたのは、たくさん壊れることですね。とはいえ、自分でイジったり直したりできるので、以前ピストンが溶けてしまったときには自分でエンジンをオーバーホールしました。今後はオールペイントしたいですね」

過去にホンダ「CR-X」、ユーノス「ロードスター」、ジープ「チェロキー」、そして2台のX1/9を所有し、現在、スズキJB64型「ジムニー」を愛用している“ホーリー”さんにとって、クルマは生活の一部でありライフワークとのこと。X1/9 1500とジムニーの2台体制となる理想的なカーライフをこれからも満喫していくのだろう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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