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人生最後のクルマに日産「フェアレディ240ZG」と決めて3年…福岡で発見した個体を購入! 純正をキープしながらイベントに合わせたイメチェンを楽しんでます

人生最後のクルマに日産「フェアレディ240ZG」と決めて3年…福岡で発見した個体を購入! 純正をキープしながらイベントに合わせたイメチェンを楽しんでます

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • 日産 フェアレディ240ZGとオーナーの篠原一男さん
  • 日産 フェアレディ240ZG:ZGといえばやはりこの色。ほかにもレッド、ホワイトが設定されていた
  • 日産 フェアレディ240ZG:華麗なスタイリングを持つ美獣と言われた
  • 日産 フェアレディ240ZG:よりコンディションをよくするために新品で手に入る補器類はすべて交換している
  • 日産 フェアレディ240ZG:ワタナベ製エイトスポークの16インチホイールを装着
  • 日産 フェアレディ240ZG:フジツボマフラーを装着する
  • 日産 フェアレディ240ZG:エンジンはあえてオリジナルをキープ。これも篠原一男さんのこだわりだ
  • 日産 フェアレディ240ZG:なるべく純正スタイルで旧車ライフを楽しんでいる
  • 日産 フェアレディ240ZG:シートも純正状態を保つ
  • 日産 フェアレディ240ZG:空気抵抗係数を示すCd値は0.39と当時のスポーツカーでもトップクラスを誇り、最高速度は時速210km/hに達した
  • 日産 フェアレディ240ZG:GノーズのGは「グランド」の略。FRP製ノーズピース、ヘッドライトカバーで構成される

抜群のルックスと美しいプロポーションで人々を魅了

愛媛県在住の篠原一男さん(58歳)は、子どもたちが社会人となったことをきっかけに、昔からずっと憧れていた日産「フェアレディ240ZG」を10年ほど前に購入しました。現在は豪快かつ流麗な美しいボディをそのまま保ち、フェアレディ240ZGらしさを崩さないスタイルでオトコのロマンあふれる旧車のある生活を満喫しています。

国内3グレードの中でも最上級の240ZG

圧倒的な存在を放つ美しいフォルムは、やはり特別な存在。日産「フェアレディ240ZG」というクルマは、そうした魅力を感じさせる日本を代表するスポーツカーである。

日産が初代S30型「フェアレディZ」の北米向け輸出専用車両として「フェアレディ240Z」を発売したのは、1970年のことだった。発売直後に記録的な大ヒットを達成し、この偉業をより後押ししたのがモータースポーツ「SCCAトランザムシリーズ」でのBREレーシングの活躍だ。

当時、美しいクルマは速いとは限らない……なんて皮肉ともジンクスともとれる言葉を否定するべくレースに投入されたフェアレディ240Zは、圧倒的な強さでシリーズ優勝を獲得。その翌年も、さらに翌々年も連続優勝という快挙を達成した。

海外での活躍は日本のスポーツカーファンの耳にも入り、日産はその熱い要望に応えようと1971年11月に、国産スポーツカー最大級のパワーユニットであるL24型エンジンを搭載したフェアレディ240Zをラインアップに追加した。

当時の記録を調べると、日本でのグレード展開は240Z/240Z-L/240ZGの3種で、なかでも240ZGは最上級グレードとして君臨。外観上の特徴はエアロダイナミクスノーズとしてデザインされたGノーズで、FRP製ノーズピースに加えてヘッドライトカバー、ワイドタイヤを収めるためのオーバーフェンダーを追加装着し、空気抵抗係数を示すCd値は0.390をマーク。これは当時のスポーツカーでもトップクラスの数値であり、その美しいスタイリングによって最高速度は210km/hを達成した。

イベントやドライブメンバーに合わせてイメチェン

ここで紹介するグランプリマルーンのフェアレディ240ZGのオーナーである篠原一男さんは、昔からクルマ好き。若い頃からずっと憧れていたフェアレディZをいつか自分の愛車にしたいと考えていた。なかでもSUキャブ2連装、L24エンジン搭載のフェアレディ240ZGしかないと決めていたのだそうだ。

このフェアレディ240ZGが放つ覇気は、人生に勇気と希望と自信を生む特別な存在として、運転人生のなかで最後に乗るクルマとして購入したと話す。

現存数の少ないオリジナルのフェアレディ240ZGはなかなか程度の良い個体が見つからず、ほぼ3年を費やし福岡で発見。その間に市場価格がどんどん高くなり、少し焦りはじめた時期に巡り会えたと話す。購入後は、よりコンディションを良くするために新品で手に入る補器類はすべて交換。なるべく純正スタイルで楽しむようにしているが、たまに遊びに行くイベントに合わせてスタイルを変えることを楽しみにしている。

この日の仕様は、ワタナベ製エイトスポークの16インチホイールにフジツボマフラーを装着したスタイルだ。それぞれ純正マフラー、純正ホイールを持っているので、オリジナルの旧車が多く集まるイベントではフルノーマルに戻した姿で参加している。イベントやドライブを楽しむメンバーに合わせてイメージチェンジし、カーライフを楽しむスタイルは面白い。篠原さん流の旧車との接し方といえるだろう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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