テストドライバーが先導し「カルガモ走行」で腕磨き
とくに手厚かったのがスタートアップクラスで、サーキットを速いタイムで駆け抜ける前段階である、安全に走ることを学ぶための簡易スクール的な内容が用意されていた。このクラスでは、走行前に毎回ミーティングが行われ、ルールとマナーを徹底指導。一般的な先導走行とは異なり、全車が連なって1列で最後まで周回するのではなく、5~7台を1グループとして走行するので、隊列が崩れにくく、先導車の動きが見やすい。
先導を務めるのはトーヨータイヤの敏腕テストドライバーで、正確な走行ラインをトレースする技術は卓越しており、1周ごとに先導車の後ろにつく車両を入れ替えることで、参加者全員が先導車の真後ろで模範的なブレーキングポイント、ライン取りなど基本の走り方を間近で見て学べるようになっている。
1回目の走行は控えめなスピードで慣らし、2回目はペースを上げて周回するというからまさにレッスンそのもの。追い越しが禁止されているため、後ろに気を取られることなく、基本のステアリングやブレーキ操作やポスト位置の確認などに集中できる点はビギナーにはうれしいポイントだ。
サーキット初心者だけでなく、リターン組のリハビリにも最適!
「クルマ好きの父の走行動画をいつも見ており、サーキットは身近に感じていましたが、見るのと走るのでは大違い。このままずっと走っていたい、とさえ思うほどでした。ステアリングを握って走るもの楽しいのですが、助手席でプロの運転を見るほうがドライビングをより理解するうえで役立つと思いました。ステアリングの切り方、ブレーキなどがイメージでき、2回目の運転に大いに役立ちました。ドライビングは奥が深いと感じるとともに、すっかり走ることにハマってしまいました」(mivさん・マツダ MX-5)
「10年ぶりのサーキット走行なので、リハビリを兼ねてDクラスにエントリーしました。先導車付きだと無理をしないので、肩慣らしには最適です。周回を重ねるたびに昔のことを思い出してきましたよ。とくに、カルガモ走行が5~6台と少なかったのは良かった。クルマが多いと無茶苦茶になることがあるのですが、先導車がよく見え、正しいラインを走れました。また、5000円という価格は破格で、サーキット初心者はもちろんですが、リターン組もこれから始めるのがいいと思いますよ」(黒子おやじさん・日産 プリメーラ)
スポーツ走行ユーザーを中心に人気沸騰。次回は争奪戦になる⁉
今回Dクラスに参加した2人のオーナーは、「機会があればぜひ参加したい」と大満足だった。Dクラスは「見るのではなく体験して、好きになってほしい」と考えるトーヨータイヤからのクルマ好きへのギフトだろう。トーヨータイヤの堂島さんはこう語る。
「まずはスタートアップクラスでサーキットに足を運び、走ることを理解していただき、そのうえで、C→B→Aとステップアップしていただきたい。そしてトーヨータイヤを身近に感じ、親しみ、最終的に履いていただけるようになる流れが理想ですね。そのためには、このイベントを継続し、スポーツイメージを定着させることが重要です。2025年も開催を予定しており、新たなコンテンツも検討中ですので楽しみにしていてください」
スポーツ走行を楽しむユーザーの間でその存在が着実に浸透しつつある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」。次回のイベント申し込みは争奪戦となる可能性が高いので、専用ホームページのチェックはお忘れなく。
■TOYO TIRES DRIVING PLEASURE専用サイト
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