2WD車が廃止され全グレード4WDのみに
2024年11月28日、国産ミドルサイズSUVの人気モデルであるトヨタ「RAV4」は一部改良を行いました。ガソリン車・ハイブリッド車は12月16日、プラグインハイブリッド車は2025年1月6日に発売となります。この一部改良では、人気の高いオプション装備の標準化と同時に、駆動方式は2WDが廃止されました。SUVのラインアップの充実しているトヨタなので仕方がないところでしょうか。さらに魅力を高めたアップデート内容を紹介します。
新車価格は323万7300円から
現行型のトヨタRAV4は2019年に販売開始。開発コンセプトは「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD)」となっている。TNGAプラットフォームを採用し、ボディ剛性を向上させつつ、SUVながら重心高を下げているのが特徴。その結果、背の高いSUV特有のコーナリング時に発生する左右の揺れやブレーキ時などに発生する前後の揺れが抑えられている。
外観デザインは、タフギア感を強調した直線的な無骨なデザインを採用。インテリアはシルバー加飾によって縁取りされたセンターパネルそしてセンターコンソールにより、運転席と助手席が独立した空間となっている。
5代目トヨタ RAV4に搭載されているパワートレインは2L直列4気筒ガソリンエンジンと、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステム、そして2.5Lガソリンエンジンのプラグインハイブリッドシステムの3種類。組み合わされるトランスミッションはすべてCVTとなる。駆動方式はこれまで2WD(FF)と、高い悪路走破性を実現させるため新開発されたダイナミックトルクベクタリングAWDをはじめ3種類の4WDシステムをパワートレインに合わせて用意してきた。
また安全装備は、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備。衝突軽減ブレーキであるプリクラッシュセーフティや高速道路などで追従走行が可能なレーダークルーズコントロールなどの機能がパッケージ化されドライバーをサポートしてくれる。
人気のメーカーオプションを標準装備化
今回の一部改良では、ユーザーに人気の高いメーカーオプションを標準装備化した。Xグレードは、後側方の接近する車両を検知するブラインドスポットモニターをはじめ、パーキングサポートブレーキ、ドアミラーの足元照明を採用。
そして、アドベンチャー、G “Zパッケージ”、G、Zグレードでは10.5インチのコネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオが標準装備となった。また、ハイブリッド車においてメーカーオプションのアクセサリーコンセント(AC100V/1500W・非常時給電システム付)を選択した場合、ドアと窓を閉めたまま電源コードを車外へ出せる外部給電アタッチメントを標準装備とした。
今後、駆動方式は全車4WDのみとなり、2WDが廃止されアクティブなイメージを強化している。車両本体価格はガソリン車 X 4WDの323万7300円(消費税込)〜プラグインハイブリッド Zの566万1700円(消費税込)となっている。