発表会場の空気感さえも変えるブランド力
2024年11月29日にメルセデス・ベンツ日本は、ラグジュアリーブランドであるメルセデス・マイバッハより、新型モデル「SL 680 モノグラムシリーズ」と、50台限定の特別仕様車「GLS 600 ナイトエディション」を発表しました。その発表会場は入口を入った途端、マイバッハブランドの演出する異空間に入ったような雰囲気が漂っていて、ブランドのパワーを実感しました。
赤と白の2色を用意するSL モノグラムシリーズ
この発表会が行われたホテルの会場は、新型車の発表会でもよく使われる場所なのだが、今回のメルセデス・マイバッハは様相が異なった。受付を済ませカーテンをくぐるとフカフカの絨毯がひかれていて、通路は白い壁で仕切られた回廊のようで、その壁にはメルセデス・マイバッハの歴史や絵画などが飾られている。その通路を抜けると発表会の会場があるのだが、歩いて行くうちに、自分がVIPのような気分になった。このように気分を高揚させることができるのがブランド力というものなのだろう。
今回アジアで初公開となったメルセデス・マイバッハ「SL 680 モノグラムシリーズ」は、マイバッハブランドの歴史上、最もスポーティなモデルとなっている。ボディカラーはオブシディアンブラック(メタリック)とMANUFAKTURガーネットレッド(メタリック)という新しいツートーンカラーを採用している。
オブシディアンブラックのボンネットには、グラファイトグレーのマイバッハパターンが組み込まれている。このボンネットの製造工程は非常に複雑なうえ、高い精度が求められるため、一部の工程がマイバッハ専用の工場においてハンドメイドで行われている。
また、縦のピンストライプを配したマイバッハ専用ラジエターグリルは、中央に配置された「MAYBACH」のレタリングと精巧に統合されイルミネーションにより照らさされる。そして特徴的なボンネットマスコットにはフロントからリアにかけて中央を走るクロームフィンが施され、ボンネットにメリハリを与えている。
広範囲にわたって防音処理がほどこされたアコースティックソフトトップは、ライトブラックカラーのファブリックで構成され、マイバッハパターンがアンスラサイトカラーで組み込まれている。リアは、マイバッハのシグネットが入ったテールランプ、クロームトリムの入ったリアスカート、専用のリアディフューザーデザイン、ルーバーの追加されたエグゾーストエンドなどが特徴となっている。
植物由来のなめし素材を使用したナッパレザーを採用
インテリアはマイバッハ特有の装備をはじめドアパネル、センターコンソール、そしてブランドロゴがあしらわれたシートに採用されたクリスタルホワイトのナッパレザーによって、特別な高級感を生み出している。
シートは、新たなフローラル・デザインを採用していて、シート後方のスペースもホワイトレザーで仕上げられている。また空力特性を考え設計されたエアロダイナミクスを向上させるダブルスクープをシート後方に採用。ボンネットのクロームストリップとの相乗効果で、とくにルーフを開けた時に2シーターモデルならではのエレガントでスポーティなプロポーションを表現している。
SL 680 モノグラムシリーズに搭載されているエンジンは、高い運転能力と快適性に優れた4L V8ツインターボ。専用の排気システムは、サウンドを最適化するだけでなく、広範囲の断熱/遮音対策により高い静粛性を実現している。
組み合わされるトランスミッションは、アクセルペダルの操作に応じてスムーズにシフトする9Gトロニックと呼ばれる9速ATを採用。駆動方式は連続トルク可変分式4輪駆動システムである4MATIC+を採用し、滑りやすい路面条件でも高いトラクションをドライバーに提供し、走行性能を向上させている。
今回発表されたメルセデス・マイバッハ SL 680 モノグラムシリーズのボディカラーは、今回展示されたオブシディアンブラック(メタリック)とMANUFAKTURガーネットレッド(メタリック)の「レッドアンビエンス」と、オブシディアンブラック(メタリック)とMANUFAKTURパリスホワイトマグノを採用した「ホワイトアンビエンス」を用意。
この2色は官能性、美しさ、軽快感を体現しており、メルセデス・マイバッハの哲学と、ドライビングエクスペリエンスを表現している。このメルセデス・マイバッハ SL 680 モノグラムシリーズは、2025年春に欧州から市場展開される予定だ。