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「ルート66」と名のつくミュージアムには「デカい」車両ばかり!「ルート66自動車博物館」と「ニューメキシコ・ルート66博物館」の見どころを紹介します

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

  • ビュイック:両博物館を通じて最も低年式だったのはニューメキシコ・ルート66博物館にあった1915年式のビュイック。流石に年季が感じられる
  • シボレー クーペ:1931年式のシボレーに“ネイルヘッド”の愛称で呼ばれるビュイックのV8エンジンを搭載したもの。こういうクルマが合法的に街中を走っているのは驚きだ。ルート66博物館にて
  • シボレー フューエルタンカー:ニューメキシコ・ルート66博物館にあったフューエルタンカー(ガソリン輸送車)は1936年式のシボレー トラックがベース
  • シボレー ダッジB1-B メールトラック:1951年式のダッジB1-Bを使用したメール・トラック(郵便車)。こちらもニューメキシコ・ルート66博物館にて撮影
  • ビュイック スーパー:ルート66博物館に展示されていた1957年式のビュイック・スーパー。一見2ドアに見えるが4ドアのハードトップ。Cピラー周りが“萌える”デザインとなっている
  • シボレー ベルエア:ニューメキシコ・ルート66博物館に展示されていた1957年式のシボレー・ベルエアの2ドア・ハードトップ。テールフィンの萌芽が感じられるデザインだ
  • シボレー カマロ:GMのシボレー部門でリリースされたポニーカーが初代カマロ。ノーズのホワイトストライプは高性能車の証だ。ルート66博物館にて
  • クライスラー ロードランナー:プリマスGTXの廉価モデルとして1968年に登場したロードランナー。装備は質素だけれど選べるエンジンは充実していてヒットにつながった。ニューメキシコ・ルート66博物館にあったのは1970年式
  • シボレー カプリス:シボレーのフルサイズ・セダンがカプリス。1977年のフルモデルチェンジでダウンサイジングするから、第2世代は最後のビッグボディとなる。こちらはニューメキシコ・ルート66博物館にあった1972年式
  • トゥクムカリ・コンベンションセンターの裏手にあるニューメキシコ・ルート66博物館。シンプルな建屋にロゴが印象的だ
  • シボレー 3100 タスクフォース:ルート66博物館に展示されていたシボレーの3100。“タスクフォース”の愛称でも知られているが、現在のシボレー シルバラードの始祖でもある。ルート66博物館にて
  • 鮮やかな黄色に塗られたクラシックカーを高く掲げたルート66博物館の広告塔。『カーズ』仕様のトラックも、その存在感をアピールしている
  • シボレー C/Kシリーズ:シボレーのフルサイズ・ピックアップがC/Kシリーズ。Cは後輪駆動でKは4輪駆動。ニューメキシコ・ルート66博物館にあったのは1976年式のK=4輪駆動だ

ストリートロッドとトラックが多かった2つのルート66博物館

世界の自動車博物館を巡ることをライフワークとしている原田 了氏。2024年夏の旅では北米の自動車博物館を取材することができました。レポート第3弾は、「ルート66自動車博物館」と「ニューメキシコルート66博物館」をご紹介。今回はどんなクルマと出会えたのでしょうか。早速お伝えします。

ルート66は全長4000キロ近いアメリカの母なる道

ペンスキー・レーシング博物館などを取材した翌々日、7月26日に訪れたのが、ともにニューメキシコ州にある「ルート66自動車博物館(Route 66 Car Museum)」と「ニューメキシコ・ルート66博物館(New Mexico Route 66 Museum)」だ。

両館のネーミングに共通する「ルート66」だが、じつはルート66を名乗る博物館は他にもいくつかあって実際に今回のツアーでも8月1日にはミズーリ州にある「ルート66自動車博物館(Route 66 Car Museum)」にも訪れているのだが、共通するルート66が気になるところ。そこで博物館紹介の前にルート66を解説しておこう。

シカゴとロサンゼルスのサンタモニカを結ぶ大動脈

ルート66は、アメリカ最初の国道で、イリノイ州のシカゴと、カリフォルニア州はロサンゼルスのサンタモニカを結ぶ約4000kmの大動脈。1926年に制定され、西部の発展に大きく寄与していた。

1985年に州間高速道路システムが整備され、一部がその中に組み込まれたことでその役目を終えている。ちなみに現在ではバージニア州のフロントロイヤルとワシントンD.C.を結ぶ米国州間連絡道(Interstate Highway)に66号線(I-66)の名が付けられている(編集部注:1990年代からルート66復活運動が盛んになり、現在は「ヒストリック・ルート66」として再び地図へ記載され、当時のルートをほぼ全て辿ることが可能)。

現在のインターステート・ハイウェイは基本的に南北方向の路線に奇数番号が与えられ、シアトルとロサンゼルスを結ぶ5号線(I-5)から北米東海岸のメイン州ホールトンとフロリダ半島南端を結ぶ95号線などが有名だ。一方、東西方向の路線には偶数番号が与えられ南から順に番号が大きくなる。つまりここでいうルート66は、日本国内で例えるなら旧五街道の東海道といったところだろう。東海道をベースに国道1号線が整備され、やがて全国に国道が整備されていったのと同様だ。

ただしルート66の場合は、これを題材にしたリズム&ブルースやTVドラマのヒットにより定着して大衆文化を生み出している。ジョン・スタインベックの小説『怒りの葡萄』で、オクラホマから追い出され希望を求めてカリフォルニアに主人公が辿っていったルート66を作者は「マザーロード」と呼び、多くの共感を集めている。そして2006年に発表された映画『カーズ』でもルート66が舞台となっていたのは記憶に新しい。

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