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「ルート66」と名のつくミュージアムには「デカい」車両ばかり!「ルート66自動車博物館」と「ニューメキシコ・ルート66博物館」の見どころを紹介します

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

現地に行くとインターネットでは見つけられない博物館を見つけられる

さて、話を戻して博物館の紹介に移ろう。この日最初に訪れたのはルート66博物館。ツアーのスケジュールを考えながらインターネットで検索を続けていたところ高い塔の上に黄色にペイントされたクラシックカーを載せた広告塔が目印で、たまたま予約していたモーテルがすぐ近くで、朝一番から出かけてエントランスの前で開館時間を待った記憶がある。

ここの営業時間は朝7時半からで1時間半ほどで取材を終え、もうひとつのルート66博物館、ニューメキシコ・ルート66博物館に向かう。ルート66博物館からの距離は57マイル(約91km)足らずで1時間弱ほど走って到着。こちらは展示車両も多くなく1時間ほどで取材終了となった。

その後訪ねた至近距離にある「トゥクムカリ歴史博物館」は、クルマの展示がないということでパスし、どこか近くに自動車博物館はないか尋ねると、高速道路を走っていくとクルマを展示してあるサービスエリアがある、とのこと。それでは、とI-40を東に進むこと30分余り。「トラッカー・パーキング – ラッセル・トラベルセンター(Trucker Parking -Russells Travel Center)」というサービスエリアを発見した。

日本の高速道路にあるサービスエリアとは違い、たとえて言うなら名阪国道のインターチェンジにあるガソリンスタンド併設のコンビニ、といったところ。ただしここにある自動車博物館は見応えがあった。見学は無料でスペースの割に展示車両の台数が多いから押し込んだ感は拭えないが、おすすめの博物館だ。インターネットで検索しているだけでは発見しにくいが、現地に行ってみるとこうした博物館を発見できる。

サイズのデカいトラックが多数展示

それはさておき博物館だ。ルート66を名乗る2つの博物館だが、ルート66博物館の方は、戦前を名乗る2車は近年のキットカーやストリートロッドで、展示車両は事実上、全て戦後モデルだった。一方のニューメキシコ・ルート66博物館の方は、1915年式のビュイックや1930年前後のフォードに加えてフューエル・タンカー(ガソリン輸送車)や、これは戦後モデルとなるのだがメール・トラック(郵便車)などが展示されていたが、やはり大多数は戦後モデルとなっていた。そんな中、2つの博物館に共通していたのはストリートロッドとトラックが多かったこと。

ストリートロッドというのは1949年以前に生産されたトラックや乗用車をカスタマイズしたクルマで、エンジンのスワップやローダウン、さらには全高を低めたチョップドルーフなどの改造を施して完成させたもの。戦前に生産されたものとは思えないほど美麗な出で立ちも大きな特徴となっている。

一方のトラックは、日本国内で走っている「ハイラックス」や「ダットサントラック」のようなものだが、やはりサイズがデカいのが特徴。基準モデルでも全長は5mを超えていて、なかには6mを超えるような巨大なモデルもある。これを日常使いしているのだから、やはりアメリカはデカい、ということだろう。両館は60マイル(約96km)足らずの距離を1日で回るには十分だった。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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