1000万円超え必至の究極の特別仕様車
続いては、特別仕様車スープラ “A90 Final Edition”。あまりにもポイントが多いので絞って紹介する。サスペンションは、GRスープラ GT4が採用しているKW製サスペンションを採用。伸び側16段、縮み側12段の減衰力調整を備えてさまざまな使用状況に対応し、前後スタビライザーを強化することで限界性能を向上させている。
エンジンは吸気経路の見直しや低背圧触媒を採用することで、圧力損失を低減。同時にエンジン制御を最適化することで、最高出力は435ps、最大トルクを570Nmまで向上させている。エンジン性能の向上にともない冷却性能も向上。ラジエター冷却ファンを強化するとともに、サブラジエターを追加している。
タイヤには10mm拡幅したハイグリップタイヤのミシュラン パイロットスポーツ カップ2を採用。フロント19インチ、リア20インチの軽量ホイールの中には、前後にフローティング構造のドリルドディスクを収めている。さらに、フロントにはブレンボ社製19インチブレーキと高μブレーキパッドを採用し、高出力化に合わせて制動性能も強化されている。
外観は、カーボン製のフロントスポイラー、フロントカナードを採用。さらにGRスープラ GT4を彷彿させるスワンネック構造のカーボンリアウイングを装備することで、前後の空力バランス、ダウンフォース、ドラッグを最適化し、接地性とハンドリング性能を向上させている。
インテリアでは、シートパッドにアルカンターラ素材を使用したレカロ製カーボンフルバケットシート「RECARO Podium CF」を採用。走行性能の向上によりドライバーにかかるGが増加する状況においても、しっかりと体をホールドし、正確なドライビングをサポートしてくれる。
この他にもさまざまなチューニングやアイテムの追加がされている特別仕様車スープラ “A90 Final Edition”。価格もそれなりに高くなりそうだが、最終モデルということもあり争奪戦になることは必至だ。
また、このアナウンスによりGRスープラの中古車相場もビビッドに反応しそうだ。とくにMT車は一気に価格が高騰する可能性もあるので、注視したい。