ごく微小なハンドル操作からクルマが反応してくれる
WRX S4 STI Sport #はすでに完売となっているが、もう1台のデモカーである「WRX S4 STI Sport R EX STI Performance」は、カタログモデルに「フレキシブルタワーバー」などのSTI市販パーツを装着したもの。
フレキシブルタワーバーは左右バーの中心がピロボール化されていて、コーナリング時には踏ん張るが路面からの外乱の力は逃がすように設計されている。
「フレキシブルドロースティフナー フロント」はクロスメンバーをスプリングによって引っ張り、ブッシュによるヨレを消しておくことでハンドル操作に対する反応を高めてくれるパーツ。「フレキシブルドロースティフナー リア」はフレーム自体にテンションをかけることでシャシーのしなりを補正し、操舵に対してクルマの反応が良くなる。
こうしたパーツを装着することで、ハンドル操作をごく微小にしたところからクルマがわずかに反応してくれることが伝わる。それは決して大げさに反応するピーキーなものではなく、遅れがなくリニアに反応してくれるものだ。
そのためワインディングロードに見立てたクローズドコースで思い切ったスピードで進入していっても、不安感なく向きを変えていける。サーキットではなく、普段乗りやワインディングでこそ、その性能を発揮して変化を感じ取ることができるパーツ。それは疲労の軽減にもつながり、運転の楽しさもアップしてくれる。装着することによるデメリットがない優れたパーツなのだ。
■「デモカー試乗」連載記事一覧はこちら