2024年11月下旬から運行開始
マリナーの最後の仕上げとして、ティッシュや使用済みリフレッシュメントタオルを収納するボックスがリアドアポケットに取り付けられ、リアキャビンにUSB充電ソケットが追加された。さらにリアアームレスト、ピクニックテーブル、フロントシートバック、ヘッドライニングに70mmのメタルサインが取り付けられ、特注の「ザ・ペニンシュラ」イルミネーテッドトレッドプレートが装着された。
この4台は、ザ・ペニンシュラ香港の完璧なショーファーサービスの一環として、2024年11月下旬から運行を開始している。
AMWノミカタ
ロンドンのザ・ペニンシュラはロンドン市内の超低排出ゾーン(Ultra Low Emission Zone)の規制をクリアするためにベンテイガ ハイブリッドをショーファーカーとして採用したが、その規制のない香港では顧客の快適性を重視し、ベンテイガ EWB アズールを採用したようだ。
エクステリアのペニンシュラ・グリーンはすでにベントレーのカラーサンプルとして登録されているものであろうが、コーチラインを入れることでさらに高級感が増すことがおわかりになるだろう。インテリアは暖かみのあるサドルカラーをベースにしており、バーウォールナットとの相性がとても良い。
多くの顧客は2トーンのステアリングを選択するが、「働くクルマ」として汚れの目立たないブラック1色に仕上げている点も好感がもてる。ザ・ペニンシュラ東京はロールス・ロイス「ファントム EWB」と1934年製の「ファントムII」を所有している。
ロールス・ロイスとの関係はペニンシュラ香港が1970年に「シルバーシャドウ」を7台発注したことに始まる。現在、上海、北京、東京、ビバリーヒルズ、バンコクはロールス・ロイスが稼働するが、発祥の地である香港の牙城を崩せたことは、ベントレーにとっては少し特別な想いがあるのではないだろうか。