国内市場にどうフィードバックされるか楽しみ!
2024年11月21日(木)から24日(日)にかけて、WRC世界ラリー選手権第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」が愛知県と岐阜県を舞台に開催されました。このラリージャパンに3年連続で参戦を続けている、ダイハツ「コペン」。その世界一小さなラリーカーがまた大きく進化しました。基本コンポーネントは共通ながら、スポーツカーの理想形を追求することで軽自動車枠からはみ出したワイドボディに仕上がっています。
合計80ミリのワイド化を果たしたボディ
ゼッケン55をつけて「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」に帰ってきたダイハツ「コペン」(相原泰祐・萩野司組)。これまでも進化と熟成を重ねてきた同車両は、今回のラリージャパンを前に2024年6月に開催されたアジアパシフィックラリー選手権「MONTRE(モントレー)2024」で排気量をアップして出場したものの、そこで冷却不足が発覚。今回はその対策も行ったうえでクラス3連覇を目指しての参戦となった。
「モントレー」参戦時と変わらず排気量はKF型エンジンをベースに拡大した770㏄。そしてフロントグリル内には巨大なインタークーラーコアを収め、その後ろにラジエターをレイアウトしている。それ以上に迫力のあるフロントフェイスの源となっているのが、ワイドボディである。勝つために広げられたトレッドは片側40mm、合計80mmワイド化しており、フェンダーは綺麗な形状のブリスターフェンダーを採用し違和感のない仕上がりとなっていた。
ラリージャパン2024ではシェイクダウンから好調で、クラストップのまま2日間を走り終えていたものの、残念ながら3日目、SS上でパンク&スピンを喫して足まわりも傷めたためデイリタイア。それでもチームは修復作業を敢行し、4日目には再びスタート地点にクルマを並べ、競技に復帰。最終的にはJR3クラス2位、38台中総合34位という結果で走り切った。
ラリーファンはもとより参戦している海外勢からも注目を浴びるこの小さなラリーカー。そのフィードバックが国内市場にどのような形で戻ってくるのか、楽しみで仕方ない。