クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • お洒落すぎるキャンピングカー「ベッドフォードCA」を知ってる? 英国で値上がり中の名門ドアモービル社が仕立てた1台とは
CLASSIC
share:

お洒落すぎるキャンピングカー「ベッドフォードCA」を知ってる? 英国で値上がり中の名門ドアモービル社が仕立てた1台とは

投稿日:

TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • ドアモービル ベッドフォードCA:長さや荷室の違いなどで重宝される人気の営業車だった。スライドドアも配達にはさぞかし使いやすかっただろう
  • ドアモービル ベッドフォードCA:ドアモービル社は現在も現行車でキャンピングキャラバンの製造をしている。アコーディオン式のルーフは、このベッドフォードCAから確立されたスタイル
  • ドアモービル ベッドフォードCA:皆野サンデーピクニックに前夜祭から楽しむつもりが、「あれ? 1台もいない!」と、そのまま2泊しアウトドアを満喫したというハーディ夫妻
  • ドアモービル ベッドフォードCA:サイドモールにはドアモービル社のエンブレムが付く
  • ドアモービル ベッドフォードCA:ドアモービル社のプレートが付く
  • ドアモービル ベッドフォードCA:ベッドフォードCAは1952年から1969年までのロングセラーとなった。1.5L、3MTと1.6L、4MTがある。このモデルは後者だ
  • ドアモービル ベッドフォードCA:ポップアップするアコーディオン式のルーフにより頭上の室内空間が確保されている
  • ドアモービル ベッドフォードCA:フロントシートを立てた状態。運転中はこの状態だ
  • ドアモービル ベッドフォードCA:助手席をリアに向けた状態
  • ドアモービル ベッドフォードCA:助手席をフルフラットにした状態
  • ドアモービル ベッドフォードCA:運転席、助手席をフルフラットにした状態
  • ドアモービル ベッドフォードCA:冷蔵庫や電子レンジは現代のものをインストール。快適なキャラバン生活が楽しめるようになっている
  • ドアモービル ベッドフォードCA:ドアモービル社は現在も現行車でキャンピングキャラバンの製造している。アコーディオン式のルーフは、このベッドフォードCAから確立されたスタイル
  • ドアモービル ベッドフォードCAと、オーナーのハーディご夫妻

お洒落な英国発キャンピングカー

秋晴れの2024年11月4日(月・祝)に埼玉県秩父エリアの皆野町にて開催された「皆野サンデーピクニック」。会場のキャンプサイトにダックスフントのようなシルエットの可愛らしいバンで参加していたのは、アンソニーさん&聡子さんのハーディご夫妻です。この珍しいクルマは、英国の老舗高級車メーカー「ボグゾール」の商用車部門のブランドとして知られた「ベッドフォード」によるもの。このバンをベースにしたキャンピングカーを紹介します。

17年間ものロングセラーとなったベッドフォードCA

1931年にゼネラルモータース(以下:GM)の子会社として生まれたベッドフォードは、世界をリードするトラックメーカーとして実績を残した。しかし1987年、GMはベッドフォードの中核でもあった大型トラック事業を売却。ベッドフォードは、小型の商用車/バンの製造(同じくGM系のいすゞ、スズキ設計のOEM車)を続けたが、残念ながら1990年に消滅している。

ハーディご夫妻が乗ってきた「ベッドフォードCA」は、すでに時代遅れとなっていたベッドフォードHC/JCモデルの後継モデルとして1952年にデビュー。インテリアを少し変更しただけで救急車やアイスクリームバンなどさまざまな目的に対応したバンとなり、イギリス国内だけでなく多くの海外市場でも大ヒットを記録。1969年まで17年間ものロングセラーとなった。

ドアモービル社が仕立てた本格キャンピングカー

ベッドフォードCAは、通常のバンのほかにも英国のドアモービル社が仕立てたキャンパーが存在する。それは同社のコーチビルダーであったマーティン・ウォルターが「車輪のついた寝室」として製作し、キャンピングカーメーカー「ドアモービル」を設立するほど成功した。ドアモービルが採用したポップアップ式のルーフと後部座席がフルフラットになる「簡易モーターホーム」は、VW、ランドローバー、フォードと、ベースとなる車種が増えても、ドアモービルを代表する装備となった。

じつはこのベッドフォードCAもドアモービルが架装したキャンピングカーなのだ。英国人の夫・アンソニーさんは英国で知り合った聡子さんと日本で暮らすようになって34年。ミニの専門店やクラシックカーガレージでメカニックとして働き、現在は独立して新旧車とモーターサイクルに関わる仕事をしている。その事業のなかには、ミッレミリアのようなクラシックカーラリーから世界ラリー選手権(WRC)といった競技のサポートも含まれ、WRC第13戦の「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」では、カストロールMEMラリーチームの一員としてサポートをすると、取材時に話してくれた。

英国ではテレビに登場したため値上がり中

アンソニーさんはクルマ関連の輸出業をしており、ほかにも3台のベッドフォードCAが手元にあるという。

「このベッドフォードCAは、英国でボディレストアされて売りに出ていたのを自分で遊ぶために買いました。内外装は綺麗でしたが実際に動かすとハブベアリングとデフがダメだったので、パーツを取り寄せ、自分で修理しました」

消耗部品は安価で手に入るし、ガラスを含めてパーツは中古も充実しているので維持に困ることはないそうだ。そんなベッドフォードCAだが、少し前に同モデルがイギリスのレストア番組に登場したことで人気が出て、値段が高くなってきたとか。

「手元にあるもう1台のベッドフォードCAは、キッチンカーに改装中です。みんな可愛いとはいうけど、なかなか買わないね(笑)。千葉にショールームを兼ねたバーを計画していて、そこで実際クルマを見ながら世界中のビールが飲めるスペースを作るから楽しみにしていてね」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

すべて表示

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS