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アルピーヌ「A110 RGT」がポテンシャルの高さを証明! ラリージャパン2輪駆動部門でクラス優勝…「欧州に比べて路面の状況も複雑で難しい」

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • アルピーヌ A110 RGT:外観はほぼ市販のままだ
  • アルピーヌ A110 RGT:フォーミュラで使用しているのと同様のステアリングパッドを採用。ステアリングから手を離さなくても操作が可能
  • アルピーヌ A110 RGT:ストロークを稼ぐため、足まわりの取り付け位置を高いポイントに付け替え。70L容量の安全タンクを搭載している
  • アルピーヌ A110 RGT:軽量化も進められており、ロールケージを組み込んでも車両重量1100kgと軽量である
  • アルピーヌ A110 RGT:エンジンはタービン変更やマッピング変更が行われている
  • アルピーヌ A110 RGT:すでに全世界で70台以上を販売しているというアルピーヌ A110 RGT
  • アルピーヌ A110 RGT:車両のボディサイドには龍と鯉、レーシングスーツもそれに合わせて、非常に日本を意識したカラーリングでやってきた
  • アルピーヌ A110 RGT:ボンネットには「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をイメージした波頭がデザインされている
  • アルピーヌ A110 RGT:アルマン・フューマルとジュール・エスカルテフィグの2選手は、小原和紙工芸品のラリージャパンのトロフィを手にした
  • アルピーヌ A110 RGT:表彰式では「シャゼル テクノロジー コース」チームのメンバーとアルピーヌ A110 RGTとともに記念の1枚

日本を初めて走るアルピーヌ「A110 RGT」

愛知と岐阜で3回目の開催となるラリージャパン(世界ラリー選手権第13戦フォーラムエイト・ラリージャパン2024)が2024年11月21日(木)〜24日(日)に愛知県と岐阜県各地で開催されました。トップカテゴリーのワークスチームはもちろんのことですが、それ以外にも海外からの参戦もありました。ここで紹介するのは2輪駆動部門にフランスのシャゼル(シャゼル テクノロジー コース)チームから参戦したアルピーヌ「A110 RGT」です。

初のラリージャパンを総合18位

エントリーしたアルピーヌ「A110 RGT」は、ヨーロッパ以外のWRCに参戦するのは初めて。シャゼルチームにとっては2度目の日本戦エントリーだが、アルピーヌを使用しての参戦は初となる。

RGTは、市販車であるアルピーヌ A110をベースにラリーカーに仕立てられたもので、その7割はベース車のままを使用している。大きくモディファイされている部分として、6速シーケンシャルミッションを採用。エンジンには大きく手を入れてはおらず、タービン径の変更程度と話す。

基本的にはターマック仕様なのだが、それでも足まわりのストローク量を確保するため、取り付け部を変更しダンパーも変更。リアミッドに搭載するエンジンは、1~2インチほどその搭載位置を高くしてストロークを稼ぐようにしている。

「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」に出場したゼッケン45を付けたシャゼルチームのA110 RGTは、ベルギー人ドライバーのアルマン・フューマルと、フランス人コ・ドライバーのジュール・エスカルテフィグのペアが搭乗した。フューマル選手は中央ヨーロッパラリーの2023、2024年のクラスチャンピオンでもある。

2人にとっては初めて走る日本のコースだが、フューマル選手は次のようにコメント。

「ヨーロッパのコースに比べて道幅が狭くツイスティ。路面の状況もさまざまでとても難しい」

コ・ドラのエスカルテフィグ選手は

「ヨーロッパのラリーでは、1kmを走行するために 1ページのペースノートを作成するが、日本の場合は2ページ必要となるほど複雑だ」

と話していだが、全21のSS (スペシャルステージ)を無事に走り切った。

その結果は、ペナルティ10秒が加算されたものの4時間1分0秒2のタイムとなった。日本の道に慣れたドライバーを押さえ、初のラリージャパンを総合18位、2輪駆動部門クラス優勝という形で終え、その性能の高さをしっかりとアピールする機会となった。

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