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バブル期に日本でかなり人気のあったルノー「アルピーヌ V6ターボ」に右ハンがあった! まだ手が届く630万円で落札されました

バブル期に日本でかなり人気のあったルノー「アルピーヌ V6ターボ」に右ハンがあった! まだ手が届く630万円で落札されました

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Bonhams

いまなら比較的リーズナブルだけど、いずれは高騰の兆しも……?

このほど、ボナムズ「The Beaulieu Sale Collectors’ Motor Cars & Automobilia2024」オークションに出品されたアルピーヌ V6(GTA)ターボ ル・マンは、わずか325台が製造されたなかでもさらに希少な右ハンドル仕様車。英国マーケット向けに用意された26台のうちの24番目とされる。

過去に4人のオーナーのもとを渡り歩き、今回は最後のオーナーの未亡人によって売りに出されることになったとのことである。

オークションの公式カタログ作成時点での走行距離は、生産から34年を経ていることを思えば少なめな、2万5000マイル(約4万km)足らず。2019年に改修が行われ、ギアボックスのリビルドを行ったほか、サスペンションブッシュが新品に取り換えられるなど、3379ポンドをかけて大規模な整備が行われたという。

また、同じ年にはバッテリーを新品に取り換えており、これまでのヒストリーファイル、オリジナルのハンドブック、英国内の登録履歴を列記した「V5C」ドキュメントとともにオークションに出品されていた。

ボナムズ社の営業部門では、今回のオークション出品にあたって2万5000ポンド~4万5000ポンドというエスティメート(推定落札価格)を設定した。そして実際の競売では3万2200ポンド、現在のレートで日本円に換算すれば、約620万円で競売人のハンマーが鳴らされることになったのだ。

今回のハンマープライスは、ここ数年のアルピーヌ V6ターボ ル・マンの販売実績から比較すると、少々高めと思われる。希少車ゆえに、オークションでの落札事例も非常に少ないのだが、たしかに高騰傾向にあるのは間違いないようだ。

かつては非常に安価だったはずのスタンダードV6ターボでさえ、国際マーケットではジリジリと価格高騰し、その余波としてバブル時代にけっこうな数が輸入された日本からも流出している現状から判断すると、この一連のファミリーも、いずれはかなりの高価格モデルになるのかもしれない……?

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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