クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • スバル「クロストレック」の始祖「インプレッサ スポーツワゴン グラベルEX」とは?「RVカー」お約束アイテム満載の遊び尽くすためのクルマでした【カタログは語る】
CLASSIC
share:

スバル「クロストレック」の始祖「インプレッサ スポーツワゴン グラベルEX」とは?「RVカー」お約束アイテム満載の遊び尽くすためのクルマでした【カタログは語る】

投稿日:

TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)

当時のRVのお約束といったアイテムを装着

外観ではフロントプロテクターと呼ばれるグリルガードに目がいくが、よく見ると「GRAVEL EXPRESS」のレタリングが入っており、それはリアのスペアタイヤカバーも同様。ほかにフロント側では丸型の大径フォグランプ(カバー付き)をはじめ、アンダースポイラー、サイドシルガード、リアスプラッシュガード、フロント&リアフェンダーガードといった、当時のRVのお約束といったアイテムを付加した出で立ちになっていた。そのほかにルーフスポイラーも装着、タイヤは205/60R15 91Hサイズで、5本スポークながらWRXとは異なる専用デザインのアルミホイールを装着している。

他方でインテリアでは、装備としてはナルディ社製の本革ステアリングホイールや本革巻きATセレクトレバーまたはマニュアルシフトノブを装着。シートに関してはWRXのようなモールドタイプのバケットではなくローバックで表皮の柄も大人しめのものが採用されていた。6:4分割可倒式リアシート、マルチトノカバーなどは標準で、ワゴンとしての機能性、使い勝手のよさは確保されていたほか、このグラベルEXはスペアタイヤをリアのキャリアにマウントすることから、ラゲッジルーム床下にスペースができ、そのことをカタログでは「大型サブトランク」と謳っている。

グラベルEXのDNAを受け継いだクルマとは

ご存知のとおりこのグラベルEXは、その後「インプレッサXV」→「XV」→「クロストレック」とそのコンセプトを進化・発展させて今に至っている。グラベルEXと現在のクロストレックとでは時代の違いによるデザインの表現手法には差があるものの、楽しげに遊ぶためのクルマという精神の部分は間違いなく受け継がれているといっていい。

なおグラベルEXの後継モデルだった、2010年6月登場のインプレッサXVは、当時のインプレッサ5ドアをベースに、専用グリルやバンパー、ホイールアーチ部のクラッディングなどで外観を専用化。エンジンには1.5Lと2Lを用意し、どちらにも2WDとAWDが設定された。さらに2012年に登場したのがXV名義の初代モデルで、こちらは現行クロストレックの先々代に当たる。最低地上高を200mmに高めつつも全高を1550mmに抑え都市部での使い勝手のよさをもたせたほか、2013年にはハイブリッドモデルも登場させた。

12
すべて表示
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS