ドイツの中古車事情とは
ドイツ在住で、モータースポーツを中心に取材している池ノ内みどりさん。日本で中古車を購入する場合は中古車販売店、ディーラー、オークションなどさまざまですが、ドイツではどのような方法が多いのでしょうか? 中古車事情を紹介します。
個人売買でマーチを購入
みなさんはどのように愛車を手に入れられましたか? 新車でご購入の方が多いかと予想していますが、状態の良い中古車をご購入になられる方もきっといらっしゃることでしょう。私はお恥ずかしながら、新車で購入した経験が一度もありません。
日本では中古車を購入する場合はディーラーの前に並んでいる車両から選んだり、中古車センターやネットで検索したりするのでしょうか。ドイツでは個人売買で中古車を購入することが多々あり、「mobile.de」や「AutoScout24.de」を代表とする中古車販売のオンラインサイトの活用がされているようです。mobile.deでは自動車販売店の車両も個人で販売されている車両も、両方載っています。
私自身がドイツで最初に買ったのは、駐在員の奥様がお買い物用に乗っておられた2007年製の日産の「ミクラ」(日本ではマーチ、イギリスではマイクラと称される)のK12型だったと思います。私はそれまでとんでもなく長い期間でペーパードライバーだったこともあり、同じ市内に住む元スーパーGTドライバーのドミニク・シュワガー君にミクラを試走してもらいました。
とてもキレイな状態でしたし、カーナビもドラレコも日本製がすでにセットされていたこともあり、すぐに購入を決めました。とてもキレイな状態でお手軽金額だったことも決め手になりました。後日お金を振込んで書類のやりとりや陸運局やお役所に行って、名義変更の手続きをしました。
ただ、私はペーパードライバーなうえ、初めての右側通行・左ハンドルだったこともあり、近所の自動車教習所に通って4~5回のペーパードライバー講習を受けてからクルマを受け取りに行きました。変な汗をいっぱいかきながら超ドキドキしながらクルマを引き取りに行って、家まで帰ったのを覚えています(笑)。