納車翌日に片道約540キロのニュルブルクリンクへ
当時何を思ったのか、その翌日からいきなり1人で運転をして片道約540kmのニュルブルクリンクへニュル24時間レースの取材に出かけたのです。そりゃ~怖い、怖い! ドイツには初心者マークがありませんので、プリンターで大きな太文字で「Anfänger(初心者)」を大きくプリントアウトして、「みなさんにご迷惑をお掛けします」という意味を込めてリアガラスに貼り付けて出発しました(笑)。
初めてのドイツでの1人運転、それもアウトバーン。自分の運転技術も怖いのですが、他に何が一番怖いかというと、街乗りには最高なミクラですが、アウトバーンではトルクがなさすぎて非力すぎたのです。ほとんどトラックの後ろに付いてニュルまで行ったのを覚えています。
さて、そんなミクラですが、半年くらい経った頃にアウトバーン走行中に急遽パワステが効かなくなりました。慌ててサービスエリアに入り、エンジンを一旦切って暫く待ってから再スタート。しばらく大丈夫かな? と思ったのですが、再び効かなくなったので次の出口でゆっくりと降りて信号で停まっていたら、とんでもない大きな爆発音のような音がしたので慌てて路肩に停車すると、オイル類や冷却水がすべて流れ出していました。
その近所にあった自動車修理工場の方に見てもらったところ、エンジンマウントが折れた衝撃でエンジンもダメになっていたそうで、購入後わずか半年で廃車となりました。個人売買で初めて購入したクルマが運悪くハズレのクルマだったこともあり、その後二度と個人売買には手を出さず、保証付きのディーラーの認定中古車を友人が経営しているディーラーで購入しています。新車を購入できれば一番良いのですけどね。
中古車がコロナ禍を経てさらに高騰
ディーラーの認定中古車は、とくに大型店舗には多くの選択肢がありますから、見に行くのも楽しいですよね。日本の中古車センターのような大規模な所はありませんが、ドイツでも中古車専門店があり、そこに並んでいるクルマを購入することもできます。
日本で言うところの「地元の掲示板 ジモティ」のような掲示板にも売りに出しておられる方は多くおられますが、正直にいって日本じゃ廃車以外には考えられないボロ車でも数十万円の値をつけて売っている方もおられます。
また、「このクルマを売ります」とクルマに紙が貼ってあり、販売価格と連絡先が記載されていて、そのまま日常を過ごしているクルマも時々見かけます。
もともとドイツでは中古車価格は日本のように安くはないのですが、コロナ禍を経てさらに高騰しています。その一方で円安の恩恵もあり、ヨーロッパの自動車輸入業者には日本の状態の良い中古車を安く仕入れている方もいらっしゃるようですね。
とくに日本で高級車を所有の方は日常的に使用せずほぼ週末や休日にしか乗らない方が多いらしく、走行距離はビックリするほど少ない特上車が多いと聞きます。ドイツでは20万km、30万km超えの中古車も当たり前に売られており、それでもそこそこの値が付くのが日本とは違うところですね。