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日産「レパード」にオープンが存在した!? 幻の「レパード アルティマX」かと思いきや…家族4人でドライブを楽しんだオープンエアモデルの正体とは?

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:20年ほど前に購入し、家族4人でドライブを楽しんだオープンエアモデル
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:グレードはXS-IIで、エンジンは2LのVG20ET型を搭載する
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:グレードはXS-IIで、エンジンは2LのVG20ET型を搭載する
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:ホイールは純正品ではなく社外アルミに交換している
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:愛知県の日産が特別に製作した
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:ひと通り整備を終えて、再びドライブを楽しめるクルマとして復活した
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:スタイリッシュなデザインが目を惹く
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:マフラーは2本出し
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:幌は電動式ではなく手動式になっている
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:インテリアは綺麗にまとめられている
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:「家族4人でドライブをしたり花火大会に行ったりと、家族みんなが喜んでくれたことは忘れられない思い出になっている」とオーナーの中村歩さんは話す
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:「家族4人でドライブをしたり花火大会に行ったりと、家族みんなが喜んでくれたことは忘れられない思い出になっている」とオーナーの中村歩さんは話す
  • 日産F31型 レパード コンバーチブルとオーナーの中村 歩さん
  • 日産F31型 レパード コンバーチブル:グレードはXS-IIで、エンジンは2LのVG20ET型を搭載する

幻ともいわれるレパードのオープンエアモデル

日産F31型「レパード」といえば、アラフィフ世代の青春を彩った『あぶない刑事』。そんなレパードにコンバーチブルが存在していたことをご存知でしょうか。今回は、幻ともいわれるオープンエアモデルを20年ほど前に購入した千葉県在住の中村 歩さんに話をお聞きしました。

市販化の夢は叶わず…

オープンエアモデルのF31型レパードについて調べてみると、1987年の東京モーターショーで「レパード アルティマX」という車名で発表された記録が残っている。バブル期真っ只中で最先端を競う場でもあった東京モーターショーにおいて、このレパード アルティマXは大胆な発想の電動開閉式の3ウェイメタルトップを搭載していた。

通常時はハードトップとして使い、必要に応じてモーター駆動で開閉でき、オープンとソフトトップの両方を楽しめた。しかし、優れた機構を持つこのクルマは市販されることなく終わる。ユーザーからの期待値がとても高く、美しいフォルムを持つモデルの市販化を望む声も多かったというだけに残念な結果となってしまっていた。

愛知県の日産が特別に製作したモデル

そんな幻といえるF31型レパード コンバーチブルを中村さんが手に入れた経緯は、偶然としか言いようがなかった。中村さんはレパードが好きというよりは、昔からオープンカーが好きで過去に2シーターオープンに乗っていた経験があり、家族みんなでドライブできないクルマは当然理解されなかった。そこでネットで家族4人で乗れるオープンエアモデルを探し、偶然見つけたのがこのクルマだった。当時は珍しいクルマであることを知らないまま購入を決めたと話す。

なぜ幻ともいわれるレパード コンバーチブルが市場で出回っていたのか不思議だが、中村さんが調べたところ、このクルマは愛知県の日産が特別に製作したことが判明。イベントや放送宣伝用車として、また相撲の優勝祝賀パレードなどに使う目的で用意されたのでないかということだった。そのため世に誕生しなかったレパード アルティマXを作ろうという意図はなく、単にレパードのオープンカーを改造申請したモデルだった。グレードはアルティマではなくXS-IIで、エンジンは2LのVG20ET型を搭載している。

中村さんがこのクルマを購入したのは20年ほど前のこと。その間、家族4人でドライブをしたり花火大会に行ったりと、家族みんなが喜んでくれたことは忘れられない思い出になっていると話す。

子どもが成長し、家族の思い出が詰まったレパード コンバーチブルは一度ナンバーを返却して倉庫に大切に保管していたが、2023年にまた乗りたくなって新しいナンバーを取得。ひと通り整備を終えて、再びドライブを楽しめるように復活させたと中村さんは話す。今後は貴重なクルマなので、現状維持しながら消耗品の修理と修復をするという。直近では、エンジンの調子がよくないのでオーバーホールを検討中とのことだった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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