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「俺たちのワーゲン」が還ってきた! 新型VW「ティグアン」に試乗…軽快で使いやすい実直なSUVに進化していました

「俺たちのワーゲン」が還ってきた! 新型VW「ティグアン」に試乗…軽快で使いやすい実直なSUVに進化していました

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:先代よりも丸みを帯びたエクステリアは、ボンネットの位置を高めることでSUVらしい力強さを強調
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:ボディサイズは全長4545mm×全幅1840mm×全高1655mm(Rラインは全長4540mm全幅1860mm×全高1655mm)
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:空力性能を追求し、Cd値は0.33から0.28へと向上した
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:マトリクスヘッドライトの「IQ. LIGHT」が、片側1万9200個の高精細なマルチピクセルLEDを搭載した最新のヘッドライトシステム「IQ. LIGHT HD」に進化
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:試乗車はRラインでスポーティなバンパーを与えられている
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:Rラインのタイヤサイズは255/40R20と大径
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:テールランプは立体的なデザインとなっている
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:直感的な操作性を進化させたコクピット
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:デジタルメータークラスターはレイアウトや表示情報をアレンジ可能
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:デジタルメータークラスターはレイアウトや表示情報をアレンジ可能
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:最新インフォテインメントシステム「MIB4」は15インチタッチスクリーンで操作
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:空調操作のが第1階層に配置され、格段に使いやすくなった
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:電動パノラマスライディングルーフもオプションで用意される
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:シートには空気圧式リラクゼーション機能とシートベンチレーション機能を搭載
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:オプションでシートをファブリックからレザーに変更可能
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:ラゲッジスペースの容量は652L
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:後席を全て倒すとラゲッジ容量は1650Lまで拡大する
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:1.5L 4気筒ターボエンジンは最高出力150ps/最大トルク250Nmのスペック
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:初採用されたロータリーダイヤル式の「ドライビングエクスペリエンスコントロール」
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:ティグアンは2019年以降はVWグループ全体の最量販モデルに君臨している
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:イメージカラーである「パーシモンレッドメタリック」をまとう
  • フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Rライン:「DCC Pro」へと進化したアダプティブシャシーコントロールは伸び側と縮み側それぞれの減衰力を個別にコントロールすることが可能

第3世代に進化したフォルクスワーゲン新型ティグアン eTSI Rラインに試乗

今や全世界で百花繚乱の様相を呈しているSUVカテゴリーでは、セグメントCハッチバック車をベースとする、いわゆる「コンパクトSUV」も大盛況。日本勢やヨーロッパ勢、さらにはアメリカ勢も参入し、数々の人気モデルがマーケットでしのぎを削っています。そんな中で最も人気の高いモデルのひとつが、フォルクスワーゲン「ゴルフ」と基本を一にするSUV「ティグアン」。2007年に初代モデルがデビュー、2016年に2代目に移行した後には全世界で通算760万台以上が販売され、2019年以降はVWグループ全体の最量販モデルに君臨しているといいます。そして、日本でも大きなヒットを得ているティグアンの世代交代は、当然ながら注目すべきトピック。2024年11月下旬の正式リリースの後にテストドライブの機会が得られたので、さっそくレポートしていきます。

キープコンセプトながら新機軸を満載

フォルクスワーゲン「ティグアン」は、このほどデビューした新型で第3世代を迎えたが、基本的には先代までのコンセプトを遵守しつつ、ブラッシュアップさせたものといえよう。

新型のボディサイズは全長4545mm×全幅1840mm×全高1655mm(Rラインは全長4540mm全幅1860mm×全高1655mm)で、ホイールベースは2680mm。先代モデルよりも全長が30mm延びた一方で全高は25mm縮小。全幅は不変ということになる。

先代よりも丸みを帯びたエクステリアは、ボンネットの位置を高めることでSUVらしい力強さを強調するとともに空力性能を追求し、Cd値は0.33から0.28へと向上したとのことである。

プラットフォームは従来の「MQB」から、その進化版たる「MQB evo」へと移行。その恩恵によってアダプティブシャシーコントロールの「DCC」が「DCC Pro」へと進化を果たしたことにより、ダイナミックな走りと快適な乗り心地をこれまでにないレベルで両立したと謳われている。

また、このDCC Proを電子制御デフロックの「XDS」と協調制御する「ビークルダイナミクスマネージャー」も新規採用。VW車としては初採用となるこのテクノロジーによって、先代ティグアンでも獲得していた正確なステアリングレスポンスが、さらに高次元に達したという。

さらに、マトリクスヘッドライトの「IQ. LIGHT」が、片側1万9200個の高精細なマルチピクセルLEDを搭載した最新のヘッドライトシステム「IQ. LIGHT HD」に進化したほか、インフォテインメントシステムは最新世代の「MIB 4」に刷新するなど、先進装備がふんだんに盛り込まれたのも特徴といえよう。

パワートレインはガソリンエンジンの「eTSI」とディーゼルエンジンの「TDI」の2タイプ。前者は1.5L 4気筒ターボの「EA211 evo2」ユニット(最高出力150ps/最大トルク250Nm)で、2気筒を休止する「アクティブシリンダーマネジメント」機構と、すでに「ゴルフ8」には導入済みの48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。7速DCTを介して前輪を駆動する。

いっぽう、ディーゼルエンジンは2L 4気筒ターボの「EA288 evo」ユニットで、こちらは193psの最高出力と400Nmの最大トルクを発生。また、尿素SCRを2基搭載することによって窒素酸化物の排出量を従来型以上に削減する「ツインドージングシステム」を搭載し、7速DCTとフルタイム4WDシステム「4MOTION」と組み合わされる。

WLTCモードの燃費については、eTSIガソリン+FWDモデルが15.6km/Lで、TDIディーゼル+4MOTIONモデルが15.1km/Lと公表されている。

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