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惜しくも「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」で2位だったマツダ「CX-80」は「嫁バレ」せずに「所有する喜び」が得られる1台【KEEP ON RACING】

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TEXT: 太田哲也(OTA Tetsuya)  PHOTO: MAZDA

CX-60から乗り心地が大幅改善

CX-80に試乗する前、僕が心配していたのは、すでに登場しているCX-60で感じた乗り心地の硬さと不安定さだった。でもCX-80ではサスペンションのセッティングが見直されて、乗り味と快適性が大幅に向上していた。

そのおかげで、徳島から神戸へのロングドライブでも疲れにくいことがはっきりと感じられた。開発者にしつこく聞いて分かったことなんだけど、具体的な見直しは、スプリングのバネレートを柔らかくして、ショックアブソーバーのセッティングも再調整。とくに縮み側の減衰力を抑えつつ、伸び側を強化したことで、振動をしっかり吸収しながらも姿勢安定性を確保する狙いだ。こうした再調整がCX-80のラグジュアリーSUVとしての完成度を高めてくれたと言える。

CX-80はどんな人に最適か?

家族とのレジャーや日常使いを考えた設計のCX-80は、たとえば奥様から「家族で乗るんだからミニバンにしてよ!」と言われつつも、「いやいや、もう少し趣味性が欲しいんだよ」「ミニバンじゃ生活感が強すぎて格好良くないよな」と感じているお父さんにピッタリだ。

CX-80は、ファミリーカーとしての実用性を持ちながらも、3.3Lの大排気量エンジンを搭載することで趣味性を保っている。クルマ好きの間では「3.3リッターなんですよ」と話題にすることもできるし、所有する喜びも感じられる。そうした「所有する喜び」が、「嫁バレ」せずに得られることがCX-80の隠れた、でももしかしたら最大の魅力ではないか。

>>>太田哲也さんの連載「KEEP ON RACING」はこちら

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  • 太田哲也(OTA Tetsuya)
  • 太田哲也(OTA Tetsuya)
  • 1959年11月6日生まれ。モータージャーナリスト/元プロフェッショナルレーシングドライバー。1986年から当時のトップ・フォーミュラであったF3000やグラチャンに6シーズン出場。マツダのワークスドライバーにも抜擢され、プロトタイプカーのグループCカーによる国内レース出場及び海外テストを担当。ル・マン総合優勝車となるマツダ787Bなどをドライブした経験も持つ。その後GTレースに転向し、イタリアのフェラーリ準ワークスなどから4年連続でル・マン24時間レースにフェラーリF40GTEで出場。同時期に全日本GT選手権などでもフェラーリF40やF355で優勝するなど「日本一のフェラーリ遣い」の異名を取った。50代からは実業家にも転身、チューニング・ブランド「TEZZO」をプロデュース。著書『クラッシュ〜絶望を希望に変える瞬間』『リバース〜クラッシュ2魂の戻る場所』(共に幻冬舎)はベストセラーとなり映画化もされた。2024年度カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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