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18年愛用するアルファ ロメオ「75ターボ エヴォルツィオーネ」をグループA仕様にモディファイ!「サイドマフラーの合法化に伴いサイドシルを貫通させました」

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:今回のSHCCはジュリエッタ70周年&アルフェッタ50周年と併催ということからアルファロメオクラスを増設。果敢にパイロンアタックする
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:エヴォ純正のフロントスポイラーやサイドステップを活かしつつ、アウトデコ製エアロパーツや、チェコから輸入したワイドフェンダーでグループA仕様に仕立てている
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:跳ね上がったリアスポイラーは、アウトデコ製IMSA仕様のカーボン製。リアのワイドフェンダーはアウトデコの特注品
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:アウトデコ製IMSA仕様のリアスポイラーはカーボン製
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:サイドマフラーが合法化したとき、すぐにサイドシルを貫通させたという。よりグループA仕様に近づいた
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:本当に届くのかな? とドキドキしながら注文したというグループA仕様のフロントフェンダーはチェコから輸入した
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:スピードラインのロゴがあるが、じつはレイズのTE37ホイールにブリヂストンのRE71RSタイヤを組み合わせている。キャリパー、ローターはAP製
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:サーキット走行を楽しむオーナーだけあり、タイヤのショルダーが溶けている
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:75エヴォ乗りの師匠から譲ってもらったというインタークーラー移設セットは、群馬県のニーズオートによりフロントへ移設した。タワーバーは日産車用からの流用
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:スパルコ製のフルバケットシートにサベルト製のフルハーネス。ワンオフ製作したロールケージを車内に張り巡らす
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:電圧計、ブースト計、排気温度計、空燃費計などをインストールしたコクピット。ステアリングはモモ製のRally 2.0 MODを装着する
  • アルフェッタからの後継ということで、2台のアルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネに加えて、75 V6 3.0QVという希少な75が並んだ
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネ:跳ね上がったリアスポイラーは、アウトデコ製IMSA仕様のカーボン製を装着している。リアのワイドフェンダーはアウトデコの特注品
  • アルファ ロメオ 75ターボ エヴォルツィオーネとオーナーの池田さん。憧れていたSHCC大磯ミーティングのジムカーナ競技を愛車で存分に楽しんだ

グループA参戦ホモロゲーションモデルの75ターボ エヴォルツィオーネ

2024年11月24日に神奈川県の大磯ロングビーチで開催された「71回 SHCC(湘南ヒストリックカークラブ)大磯ミーティング」。今回は「ジュリエッタ70周年」と「アルフェッタGT50周年」のイベントが併催され、往年のアルファ ロメオが数多く集まりました。そんな会場から、わずか500台のみ生産された「75ターボ エヴォルツィオーネ」を発見。オーナーに話を伺いました。

よりレーシーにモディファイ

アルファ ロメオ75周年の1985年に誕生した「75」をベースに、グループAのホモロゲーションモデルとして生産された「75ターボ エヴォルツィオーネ」は1987年に発売。ブリスターフェンダーで武装されたボディに、レギュレーションにあるターボ係数を加算して2.5L以下の規定に収まるよう1.8Lのターボエンジンが収まる。わずか500台しか作られていない75ターボ エヴォルツィオーネだが、よりレーシングカーさながらのモディファイを施しているのが、神戸市から参加していた池田さんの愛車だ。

「グループA仕様に近づけたくて、サイドマフラーが合法化したときはすぐにサイドシルを貫通させました(笑)。インタークーラーは、エンジンルームの真ん中で上を向いてるのはおかしいと思っていました。鈴鹿を走った際に、空気が冷たいときのエンジンの回り方とパワーの出方が明らかに違うことを認識したので、移設したんですよ」

外観だけをレーシングカー風に仕立てているのではなく、インタークーラーを移設するなど、グループA同様のモディファイが施されているのだ。

「最後の後輪駆動のアルファ ロメオということで、伝統のツインカムエンジン、トランクアクスル、ド・ディオン アクスル、インボードブレーキといったスペックに惹かれて、最初は1992年に75 TS(ツインスパーク)を購入しました」

いつか欲しいと願い、18年前に入手

以前は車高を落としたモータースポーツ仕様のVW「ゴルフ2」に乗っていた池田さん。75ターボ エヴォルツィオーネの一度見たら忘れられない、癖になる独特のボディデザインやドライビングフィールなど、その魅力にハマってしまったと話す。

「もともとツーリングカーレースが大好きでしたから、75 TSのカタログにうっすらと映っていた75のグループA車両に惹かれました。1993年に知人のワークスラインの入った75 エヴォを見せてもらってからは、いつか手に入れたいと思うようになりました」

その後、念願だった75ターボ エヴォルツィオーネを18年前に手に入れてからは、サーキットをメインに走りながら徐々にグループA車両に近づけるモディファイを施す。

「ちなみに私は、イタリアスーパーツーリズモで75 エヴォを駆っていたニコラ・ラリーニと生まれ年も誕生日も同じで、一方的に運命的なものを感じています(笑)」

バンカ ディ スズカやチャオイタリアなどのレースでもクラス優勝や上位入賞するなどの好成績も、きっとラリーニのご利益なのだろう。

特別枠でジムカーナ競技にチャレンジ

「SHCC大磯ミーティングのジムカーナ競技は通常は年式的に出場できませんが、今回はアルファ ロメオの2モデルのアニバーサリーということで特別枠を作っていただいたおかげで、走行することができました。

憧れのイベントを楽しませていただき、仲間たちとも本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。先輩方が真剣に取り組まれている姿に感激し、私もまだまだ頑張るぞ! という気持ちになりました」

今回は一番時計ながらハンデにより優勝は逃した池田さんだが、普段のサーキット走行でも順位はあまり気にせず、上手くドライビングできること、タイムアップすることをつねに目標とし、愛車との対話を続けているそうだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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