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地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】

地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

  • 前泊地のマタランカからアリススプリングスまでまっすぐ1000kmオーバーのドライブだ
  • ナビは1000km以上直進を表示
  • 途中のレストエリア。車中泊の人も多い。次回は、これを活用したい
  • しっかりしたビストロを備えるガソリンスタンドもある。ここはなんとライブもある
  • 地元産バラマンディ・バーガーの看板
  • パンケーキを注文。たっぷりのメープルシロップとバターがうれしい!
  • モーテルを併設しているところもあった
  • ひたすらまっすぐ南下。これが夜になると視界が一気に狭くなる
  • 自然発火によって焼け焦げた草原。ハイウェイのすぐそばまで迫る
  • オーバーナイトOKのサイン
  • 無料の薪も置いてある。これは親切
  • 休憩もそこそこに出かけます
  • 評判の悪いテナント・クリーク。給油もせずにパス
  • おやつ。元気が出ます
  • 年代物の風車はアウトバック開拓のシンボル
  • 路肩で休憩できるところは多くない。だいぶ空気が冷たくなってきた
  • まだまだ先は長い
  • Airbnb、行ってみるとリゾート施設だった
  • 前夜、クローズ3分前に到着したゲート

南の街アリススプリングスを目指して1日で1000キロ走ることに……

オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。仲間とフィッシングを満喫した後は国立公園を一人旅。旅の終盤は、アリススプリングス空港に妻を迎えに行くべく、1日で約1000kmを移動することとなりました。

治安の悪い街を避けつつハイウェイを突き進む

今日は、ビッグデイである。マタランカのビタースプリングス・キャンプ場からアリススプリングスまでのロングドライブだ。Airbnbで予約した宿をナビに入力すると、「↑1070」と出た。なんと、1070km直進というわけだ。

朝、7時、夜明けとともに出発。かつて、よく一緒に仕事をしていたカメラマンが、「早く着きたければ、休まないこと」と長距離ドライブの極意を語っていた。時速110km/hで走り続ければ10時間で着く。ナビの到着時間は午後5時。給油と休憩に1時間半をみて、目標到着時刻を午後6時半とした。

はたしてどうなるか!? アウトバック爆走、スタートだ!

じつは、このルートには別の不安もあった。例のアボリジニー問題である。とくに、ルート上最大の町、テナントクリークは悪評が高かった。知り合いのオーストラリア人は、「テナントクリークでクルマを離れてはいけません。80%の確率でクルマが傷つけられます」と言っていた。80%とは、ものすごい確率だ。

キャサリンでアボリジニー問題を肌で感じて、ルート上の宿泊を避けたのも事実だった。給油や休憩は最小限にして、早くアリススプリングスに到着することを目標にした。

しかし、いざ走ってみると心配が無用だったことが分かった。ガソリンスタンドには、ほとんどアボリジニーの姿はなく、ちゃんとしたビストロやモーテルを併設しているところもあった。サービスのないレストエリアも基本的にオーバーナイトがOKで、泊まっている人も多いようだった。これを知っていれば、昨日のうちにあと300kmくらい走っておいたのに、と後悔した。もちろん、後の祭りである。

ただし、テナントクリークだけは噂どおりだった。キャサリンから白人がいなくなったような町で、歩き回っているのはアボリジニーだけ。町をぐるっとひと流しして、そのまま走り去った。

地球の回転を実感しながらひたすら南へ

1000kmはやはり遠い。走っても走ってもナビの数字は減っていかない。あとでネットで調べてみると、東京から1000kmは北海道の伊達紋別。小笠原も1000kmだそうだ。そりゃ、遠いわけだ。おそらく、自分の人生のなかで、最も長いドライブになったと思う。

草原と林が入り混じるアウトバックの景色も見飽きてきた。仕方ないので、ひとりで歌を歌ったり叫んでみたりするが、それで距離が減るわけではない。

しかし、面白いことに気がついた。真南に向かっているため、太陽が左(東)から真上に、そして右手(西)へと移っていくのだ。地球が回転していることを実感するドライブだった。

到着の目標時刻を午後6時半にしたのには、もうひとつ理由があった。それは、6時半になると急に暗くなるのだった。「夜は絶対に走らないで」と、レンタカー会社のリズさんと約束をした。

ところが、すでに6時半の到着は不可能だ。ナビの予定時刻は7時半になっている。彼女とのもうひとつの約束、「110km/h以上はスピードを出さないこと」も破り、120km/h巡航で懸命にアリススプリングスを目指す。

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