クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • 懐かしの『ウルトラセブン』に登場した「ポインター号」を再現! 33年前に約300万円で仲間と製作…1年かけて公道走行可能な車両に仕上げました
CUSTOM
share:

懐かしの『ウルトラセブン』に登場した「ポインター号」を再現! 33年前に約300万円で仲間と製作…1年かけて公道走行可能な車両に仕上げました

投稿日:

TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • クライスラー インペリアル:鉄板で部品を作ってから30年以上経過した今でも状態よく保てていると城井康史さんは話す
  • クライスラー インペリアル:『ウルトラセブン』のロケ地巡りが趣味の城井康史さん。ロケ地の山奥にも行き、「よくあの時代にこんな標高の高い場所に来れたな」と感心することがあるという
  • クライスラー インペリアル:今後はとにかく現状維持。走らせるためにトラブルは付き物と城井康史さんは話す
  • クライスラー インペリアル:フェンダー、バンパーの一部を切断し、新たに鉄板を叩き出して溶接でフォルムを再現している
  • クライスラー インペリアル:車検を通せるように作り込んでいる
  • クライスラー インペリアル:科特隊専用車の証である流星マーク
  • クライスラー インペリアル:テールランプは日産 130型 セドリック用を流用しているそうだ
  • クライスラー インペリアル:渋いインテリア
  • 1958年式のクライスラー インペリアルのポインター号レプリカとオーナーの城井康史さん
  • クライスラー インペリアル:製作期間は約1年、費用は約300万円で完成した
  • クライスラー インペリアル:今から33年前の1991年に製作を開始した

『ウルトラセブン』に登場したポインター号が蘇る

昭和に「ウルトラシリーズ」を観て育った世代にとって、正義のヒーローとは別に夢中にさせられたのが「ウルトラ警備隊」の特殊車両「科特隊専用車」でしょう。その中でもとくにギミックな作り込みで話題となったのが、1967年に放送が開始された『ウルトラセブン』に登場した「ポインター号」です。そんなポインター号を愛車とする城井康史さんのマシンを紹介します。

ひょんなことからレプリカ製作することに

『ウルトラセブン』の劇中で地球防衛軍の警備車両として登場した「ポインター号」は、「TDF PO-1」とも呼ばれていた。そんな誇り高き正義のクルマ「ポインター号」のレプリカを愛車として所有しているのが、城井康史さんだ。このポインター号は、公道を走れるようにナンバーを取得し、自家用車として作られている。

ポインター号を製作することになったきっかけは、仲間たちとの飲み会での出来事だったという。みんなクルマ好きで、「日本で一番有名なクルマは何だ?」という話題になり、いろいろなクルマが出てきたなかで全員納得したのがポインター号だった。そこからポインター号のベース車はクライスラー「インペリアル」という珍しいクルマだったなどと話が徐々に広がり、最終的に城井さんが「もしそのインペリアルが見つかったらポインター号のレプリカを作ってみようぜ」といい、ほぼ酔った勢いで城井さんがよく知る輸入車専門業者に連絡することに。

飲み会での会話だったのでその場限りの話かと思っていたが、その依頼した業者がアメリカで希少な1958年式のインペリアルを発見したという連絡が入った。仲間たちの間ではどうする? という話になったが、お酒で酔った勢いのノリとはいえ言い出したのが城井さんだったので、自身でポインター号の製作を開始したそうだ。

実際にデザインした成田 亨氏からアドバイスを受ける

現地から届いたクルマの状態はとても良く、「これならポインター号が作れるかもしれない」と思ったそうだ。そこからポインター号の製作を本気で計画。当時、城井さんの年齢は20代後半。自分でできることをこなし、仲間たちにも協力を依頼して製作を始動した。それは1991年頃、今から33年前の話ということだった。

ベース車が見つかっても、ポインター号を作るための設計などが存在するはずもない。そこで、まず詳細なイラストを描き、そこから模型をプロモデラーの方に作ってもらい作業を進めた。それでも本物のポインター号を間近で見ているわけではないので不安だらけ。だったらと持ち前の行動力で実際に製作に関わった方を探し、その方にイラストと模型を見てもらうことを決意した。

さまざまな人に協力してもらい、実際の製作者から貴重なアドバイスをもらって本格的に模型を実寸サイズとして再現する作業を進めたという。その貴重な助言をしてくれた方というのは、ポインター号をデザインした成田 亨氏ということだった。

12

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS