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懐かしの『ウルトラセブン』に登場した「ポインター号」を再現! 33年前に約300万円で仲間と製作…1年かけて公道走行可能な車両に仕上げました

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

製作期間は約1年、費用は約300万円

当初ボディはFRP製で成形を考えていたが、実際の製作者の助言からフェンダー、バンパーの一部を切断し、新たに鉄板を叩き出して溶接でフォルムを再現した。さまざまな試行錯誤を繰り返し、約1年の製作期間を費やしてレプリカを完成させた。

この約1年間に製作にかかった費用は、約300万円ということだ。もっとかかっていてもおかしくないが、

「この金額で抑えられたのは仲間たちの協力のお陰。もし専門業者に依頼したら、倍では済まない費用になっていたと思います」

と話してくれた。また実際のポインター号も公道仕様として作られていたので、このクルマも車検を通せるように作り込んでいる。ベース車がかなり古いため、陸運局の公認が取れるまで苦労の連続だったらしいが、当時はまだ構造変更、改造申請が現在よりも範囲が広く、正当な理由があれば公道仕様として許可された時代だったこともあり、無事にナンバー取得に成功した。ちなみに現在では、この形状のクルマは認めてもらえないと城井さんは話す。

現在は、ポインター号はイベント用として活躍している。イベント会場までは自走で行く主義ということで、どこかで見かける機会もきっとあるはずだ。さすがにポインター号が突然隣に現れたら、びっくりどころの騒ぎじゃないだろう。城井さんの現在の趣味は、このポインター号で全国各地にある『ウルトラセブン』のロケ地を巡ることだそうだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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