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スバル「クロストレック」に優れた燃費の「ストロングハイブリッド」が登場! タンク容量も拡大しロングドライブが可能に…価格は383万3500円から

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TEXT: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)  PHOTO: SUBARU

タンク容量も増加し長距離ドライブもこなす

新たに搭載されたストロングハイブリッドシステムは、最高出力160ps/最大トルク209Nmを発生する2.5 L水平対向4気筒エンジンに、最大出力119.6ps/最大トルク270Nmを発生するモーターを組み合わせたスバル独自のシステムだ。

駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングがワンパッケージとなっていて、最高出力119.6psを発生する駆動用モーターにより、幅広い走行シーンでモーター駆動をメインとして、モーターが苦手な領域をエンジンがカバーする。

駆動用バッテリーは、高密度、軽量、長寿命なリチウムイオン高電圧バッテリーを新開発。マイルドハイブリッド搭載モデルと同様に荷室フロア下にレイアウトする。またストロングハイブリッドは、パワーコントロールユニットを荷室フロア下からエンジン上部に配置を変更。燃料タンク周辺を省スペース化することで、タンク容量を63Lに拡大。大容量燃料タンクとストロングハイブリッドのWLTCモード18.9km/Lという優れた燃費性能によってロングドライブを実現している。

どんなシーンでも優れた走行性能を発揮

駆動方式はプロペラシャフトで前後輪をつなぐ、機械式AWDを採用。路面状況に応じて後輪への駆動力を瞬時に伝え、前後のトルク配分を最適化できるので、どんなシーンでも優れた走行性能を発揮する。

また重量増加と上級モデルにふさわしい上質な乗り心地を実現するため、専用セッティングのサスペンションを採用する。マイルドハイブリッドモデルに対してリアダンパーロッドを延長し、入力を受けた際のフリクション荷重を減らすことでよりしなやかなダンパーストロークを実現する。またボトム側にチェックバルブスプリングを追加することにより、車両の揺れを低減している。

最上級グレードの「プレミアム S:HEV EX」には、高度な運転支援機能を行うアイサイトXを搭載。さらに、12.3インチのフル液晶パネルを採用するなどユーティリティも向上させている。ストロングハイブリッドシステムの搭載により、ラゲッジルームの容量は280Lを確保している。

また、オプションでカーゴルームにアクセサリーコンセントを装着することが可能。最大1500Wまで使用でき、キャンプやアウトドアシーンでも非常に便利だ。

ストロングハイブリッドを搭載したクロストレックは、「プレミアム S:HEV」と「プレミアム S:HEV EX」の2グレードを用意。車両本体価格は383万3500円〜405万3500円(消費税込)。ユーティリティの高さで人気のクロストレックだが、ストロングハイブリッドの追加により燃費性能や運転支援機能もさらにブラッシュアップされ、国産コンパクトSUV商戦の台風の目となりそうだ。

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