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無限のホンダ「シビック タイプR」用パーツ「グループA」の実力を検証! 少ない舵角で強烈に曲がる素晴らしいハンドリングに【デモカー試乗】

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 宮越孝政(MIYAKOSHI Takamasa)

限界が極めて高くなっていることを実感

今回のテストコースはモビリティリゾートもてぎの南コース。広場に白線とパイロンで作られたコースだが、3速全開からの中速コーナー、さらに2速で曲がる低速コーナーでが連続してレイアウトされている。

走り出してまず感じるのはエンジンの元気よさ。無限スポーツエキゾーストシステムによって排気抵抗が減ったことで、アクセルに対するエンジンの反応がよくなりクルマが軽く感じられる。加速していくと気持ちの良いサウンドが室内に入ってくる。

ブレーキを踏んでコーナーに入っていくとスムーズで、限界が極めて高いことを感じられる。これはホイール剛性の最適化によって、タイヤが綺麗に路面を捉えているからこそ、高いμを発生していると考えられる。路面に凹凸のあるコースだが、しなやかに路面を捉えて離さないのはホイールの効果が大きいだろう。

クルマ自体が向きを変えていくハンドリング

そして、驚いたのはコーナリング進入でリアタイヤが滑るほど曲がること。これはFF車でありがちな、フロントヘビーでアンダーステアになりがちなので、リアの限界を意図的に落として、リアタイヤを滑らせて向きを変えようというものとはまったく異なる。

2速のタイトコーナーで思い切って進入していくと、フロントタイヤのグリップが高く強烈に向きを変えていく。このフロントが強烈に曲がることで、リアがスライドしはじめる。クルマとしては理想的な動きで、ブレーキングとステアリング操作を駆使してそのリアがスライドするギリギリで走れれば、それがもっとも速い。

むちゃくちゃに曲がるからこそ思い切ってステアリングを切ることができ、強烈に向きを変えられれば結果的に切る舵角も減ってくる。少ない舵角で向きを変えられるが、リアを振り出して曲がるのとはまったく異なるもので、本質的にクルマが向きを変えているのだ。

この素晴らしいハンドリングを、FL5型シビック タイプRに無限パーツを組み込むだけで得られるならば、これは相当にお得。本気でサーキットを走る人も、普段乗りの人もレベルの高いハンドリングが楽しめるはずだ。

■「デモカー試乗」連載記事一覧はこちら

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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