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33年間放置プレイされていたアルファ ロメオを4年がかりで公道復帰! 仲間たちと作り上げた「ジュリエッタ スプリント」は、なぜカフェレーサー仕様に?

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

地元のクラブメンバーと約3年かけてレストア

ジュリエッタ スプリントはジャック・ヒストリック・カー・クラブの小山さんが営む群馬県の喫茶店「ジャックと豆の木」のガレージへと搬入され、そこで毎週土曜日にクラブの仲間たちと作業に明け暮れたという。

「この地域で趣味車を楽しむオーナーたちの駆け込み寺で“キャニオンモーター”という整備工場があるのですが、そこの工場長の小林さんもクラブのメンバーで、率先して一緒に作業をしてくれて助かりました」

競技時代からの付き合いのあった小山さんや小林さんとヒストリックカーを楽しむことにより、また仲が深まったと話す。そして約3年という歳月をかけて完成したが、車検取得にはまたひと苦労あった。

「このジュリエッタ スプリントが昔イギリスにあった頃にエンジンを積み替えられたのだと思いますが、正規のものではなかったんですよ」

打刻から101系ジュリエッタ スプリント ベルリーナのエンジンだというのは分かったので、それを証明する書籍やカタログといった諸元が確認できる資料を原田さんが集め、それらを陸運局へ提出して相談する作業は小林さんが行ってくれたそうだ。

製作から4年目に車両登録が完了

排気量により税額が決定されるので、陸運局での確認作業は不可欠なことである。そして5回の相談でようやく並行輸入自動車届出証明が承認され、車両持ち込み、ライン検査の許可が下りた。それでもハイカムなどを使用し、チューニングされたレーシングエンジンは排気ガス検査の合格までも困難を極めたというが、晴れて2023年7月、製作から4年目に車両登録が完了した。

「小林さんを筆頭にクラブの仲間たちのおかげで、33年間寝ていたお嬢様の公道復帰が無事に叶いました。今回のイベントでは多くの同じジュリエッタのオーナーさんとも出会え、非常に有意義でした。これからもクラシックカーを楽しむ方々との繋がりが拡がっていくのが楽しみです」

積極的にイベントに参加していくという原田さん。ひとつ目のスポットライトが付いた水色スプリントを見かけたら、ぜひお声がけして製作秘話などを聞いてみてはいかがだろう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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