本場ドイツのクリスマスマーケットへ
ドイツを起点に取材活動を続ける池ノ内みどりさんは、メルセデスAMGのイベントとパーティを終えて、シュトゥットガルトのクリスマスマーケットに繰り出しました。ドイツ3大クリスマスマーケットのひとつでもあるシュトゥットガルトの様子を魅力あふれる写真とともにお届けします。
ドイツは工期が長すぎる
とても楽しかったメルセデスAMGのイベントとパーティの長い夜を経て、朝食後にはシュトゥットガルト中央駅を挟んで反対側のビジネスホテルへお引越しです。というのも、翌日から北ドイツへ取材旅行に出る予定で、一度ミュンヘンの自宅まで約300km戻り、またすぐ集合場所のシュトゥットガルト中央駅へ戻って来るのも大変なので、お手頃のホテルを探して泊まることにしたのです。
シュトゥットガルト中央駅は長年を掛けて大がかりな再開発中なのですが、いつまで経ってもほとんど変化がないので、私にとってはドイツのサグラダファミリアのような感じです。前日まで宿泊していたホテルから駅へ向かう途中には「Wie lange noch?(あとどれだけ?)」と通路に落書きがしてあり、まさしく私もそれを考えていました。
これもドイツあるあるなのですが、工期が非常に長いのです。私が住むミュンヘン中央駅も何年か前から再開発工事がはじまっていますが、完成するまでに果たしてまだ私がドイツに住んでいるかも不明です。
坂道が多いシュトゥットガルトは自転車生活に向かない?
シュトゥットガルトの街をお散歩していると、私の住むミュンヘン同様に自転車専用道がありました。しかし、自転車を乗っている方は少ないな、と思っていたのです。ミュンヘン市内は大半が平地で、とくに私の行動範囲は坂がなく、ママチャリ生活が快適に送れていることに気づきました。
シュトゥットガルトは中央駅をぐるりと囲んで傾斜になっているような感じで坂だらけ。そりゃ自転車はキツいな、と思いました。中央駅近辺でも山の斜面にワイン用のブドウ畑が見えてとても新鮮です。ミュンヘンからアウトバーンでA9号線を通り北へ走っていると、アウディの本拠地のインゴルシュタット近辺でビール用のホップ畑が多く広がっているんですよ。
歩いてるだけで楽しいクリスマスマーケット
寒くならないうちにクリスマスマーケットに繰り出しました。朝食を食べ過ぎたので、腹ごなしにいっぱい歩いてクリスマスマーケットのおいしそうなものを爆食する気満々です! シュトゥットガルトのクリスマスマーケットを訪れるのも何年ぶりでしょうか。
もう以前のことをまったく覚えていないので、とても新鮮に感じでワクワクしながら歩きました。グリューワイン(ホットワイン)や焼きソーセージ、シナモンシュガーで炒ったナッツやレープクーヘン(香辛料が入ったドイツのクリスマス菓子)などの定番の屋台はドイツのどこへ行っても同じですが、その地方ならではのものを食べてみたいですよね。
ぐるぐると歩き回るも困ったことに一向にお腹が空きません。途中でシナモンシュガーのアーモンドを買い、ほんのりまだ暖かく頬張るととても幸せ。でも、もっと他にも食べたいので数粒だけ食べてバッグの中へ。
クリスマスマーケットといっても、売っているものはさまざまなんですよ。暖かいウールの手袋やマフラー、帽子のお店、キッチン用品のお店、サラミ、ろうそくなどのお店が軒を連ねていて、ゆっくりと見ながら歩いているだけで楽しいです。
その場にいる人々がニコニコしていて、とても幸せそうに見えます。日本でもそうですが、お祭りの屋台で親御さんにねだるちびっ子たちもドイツでも健在で、かわいらしくて微笑ましいものですよね。ジオラマのなかで走る小さな機関車には私も乗ってみたかったのですが、ちびっ子たちの中で妙齢なおばちゃんが混じっていたら大迷惑ですよね(笑)。見るだけに留めておきました。