1930年建築時の姿を復元した駅で開催
九州各地では、毎週末さまざまなクルマイベントが開催されています。その中でも今回は、2024年9月22日に佐賀県鹿島市で開催された「オールドカーIN肥前浜駅」を紹介しましょう。会場となったJR九州長崎本線の肥前浜駅は、1930年に開業した駅舎を復元しており、歴史的な街並みが残る肥前浜宿(ひぜんはましゅく)がある酒蔵通りまで徒歩で7~8分の距離。そんな歴史がある場所に、地元ならではの貴重な昭和車が集まりました。
酒蔵通りと茅葺きの街並みが有名な肥前浜宿
佐賀県鹿島市は、市の東側が有明海に面した佐賀県南部に位置している。南西部は長崎県との県境でもあり、開催地となった肥前浜駅から約40km南下すると、長崎県諫早市に足を延ばせる。会場となった肥前浜駅近郊は、駅からちょっと歩けば茅葺きの街並みや古くから酒造りが行われてきた酒蔵通りがあり、どちらも2006年に国の重要伝統的建造物群保存地区に認定された場所だ。駅自体は完全無人駅で、観光案内所と駅舎別棟に日本酒バー「HAMA BAR(ハマ バー)」がオープンしている。
今回開催された「オールドカーIN肥前浜駅」は、NPO法人「 肥前浜宿水とまちなみの会」が主催している。このNPO法人が、肥前浜駅の管理と「HAMA BAR」の運営を担っており、古い駅や町並みに昭和のクルマを集めて、クルマ好きにもこの肥前浜という街をより知ってほしいという思いが込められている。
ちなみにこの佐賀県鹿島市には、2024年10月6日に実施されたSAGA2024(国民スポーツ大会)に併せて、天皇皇后両陛下がご訪問。こちらの肥前浜駅にもお越しになり駅舎やバーをご視察された。また、2011年に「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」のSAKE部門で最優秀賞を獲得した大吟醸、鍋島もご試飲されたそうだ。