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昭和のなつかし旧車が40台も集合! 佐賀県鹿島市で開催された「オールドカーIN肥前浜駅」のあらたな試みとは?

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

昭和の旧車で町おこしに協力

この会場を使っての開催は、今回が初めて。しかし、主催者の“ダミアンマツオ”さん自身がオールドクラウンを愛好するクルマ好きということもあり、地元やこのNPO法人の活動を支える知人友人たちの協力で、40台ほどの昭和車が集まった。“ダミアンマツオ”さんはこのように話す。

「福岡県の博多駅から鹿児島方面は九州新幹線が通っています。そして、長崎市から佐賀県の武雄温泉駅も、2022年に西九州新幹線が開業したので、アクセスが良くなりました。肥前鹿島駅も博多から特急が走っているのですが、有明海に面したこの肥前浜駅から長崎駅に向かうルートは、ローカル線しか通っていないし、本数も極端に少ないのが現状です。

でも、この町には古くからの酒蔵が5軒もあるし、歴史的な街並みも保存されています。こういう地域の魅力をもっと多くの方々に知ってほしいと思い、駅の保存活動や日本酒を使った観光活動を実施しています。その流れで、クルマ好きとしてクルマを使ったイベントで、町おこしのお役に立ちたいというのが、このイベントのきっかけでした」

古い町並みや観光名所。それと、昭和旧車との親和性。ドライバーはHAMA BARで日本酒を嗜むことはできないが、こういう伝統ある町であることを知ってほしいというのが、主催者の皆さんの思いなのだ。

好評につき2025年の開催も決定

今回のイベントの参加対象は、1989年までに生産された車両と、それ以降にも継続生産されていた車両だった。事前エントリーは不要で、途中の入退場が可能。エントリー料金は1000円だが、会場の駅舎内とHAMA BARで使用できる500円の金券付きという、参加しやすい設定が魅力的。

残念だったのは、イベント当日に雨予報が出ていたこともあり、貴重な昭和旧車のオーナーの多くが参加に躊躇ったのも事実。それでも、40台ほどの参加者が集まったのだから十分だろう。大きなイベントには基本的には参加しない、本当に地元のオーナーたちも参加していたようで、車両が貴重なだけではなく、遠い会場では会うことが難しいオーナーもいたのが、こういうローカルイベントの良さだと実感した。

イベント開催中は、西九州の海めぐり列車「ふたつ星4047」も登場。この肥前浜駅に20分ほど停車し、買い物や旧車ミーティングを楽しむ乗客も見受けられた。今回のイベントが好評だったようで、さっそくだが2025年1月4日(土)に、「オールドカーIN肥前浜駅 NEW YEAR meet 2025」の開催も決定! 昭和旧車の集まりだけではなく、駅舎が酒蔵通りの街並みや数々の日本酒を楽しみたい方に、ぜひともお勧めしたい。

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