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トヨタ「トヨペット クラウン」は退職記念に自分へのご褒美…クルマにはまったくの素人が「余生をともに」過ごすことを決めるまでの9年間とは?

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

無知であるがゆえ、修理を待たされる状況が続く

「このクラウンを買った当時の私は、本当にクルマのことを何も知らなかったのです。構造やシステムなんて理解していないレベルだし、古いクルマを所有することがどれだけ大変なのかも分かっていませんでした。だから、街中でよく見かける一般的なクルマ屋さんが、この手の旧車の面倒はあまり見てくれないということも知らなかったのです。クラウンを買ってからいろいろと洗礼を受けて、学んでいきました(笑)」

購入してすぐにエンジンがかからなくなるトラブルが発生した。そのため知人のお店に修理を依頼したものの、いつまでも経っても手をつけてもらえず。仕方なく勉強して、自分でパーツを探したりと四苦八苦。それでも放置されがちだったそうで、自分で面倒を見た方が早いのでは? という気持ちに傾いたのだとか。結果的に購入から2年ほどはまともに乗ることができず、それからようやく、日常で使える状態に復活を遂げたのだった。

「ずっと預けていても、なかなか修理が終わらなかったのです。古いクルマは部品の入手や手間がかかるので、面倒だったのかもしれませんね(笑)。とにかく知らないなりにいろいろと学んで、自分で整備をするようにしたのです。

現代の車両では無理ですが、このクラウンの時代だったらエンジンなどもシンプルで分かりやすかったのもラッキーでした。自分でメンテナンスをしているのでもちろん愛着も強いし、たまに調子が悪くなっても、不調の原因も把握しやすいのがいいですね!」

装備されている性能はできるだけ活用したい

そうして少しずつ手直しをし、鈑金といった部分はプロに頼った。2年前には全塗装を実施して、現在の美しさを獲得。装備も8トラック用オーディオも修理して完調している。もともとAMしか入らないラジオも聞けるようにしているし、バンパーはバフがけからの再メッキで惚れ惚れするような鏡面仕上げに。ステアリングやホイールキャップ、グリルなどは自分の好みで同じ2代目の別年式の仕様のものを流用と、少しずつ自分好みの雰囲気に仕上げている。

余生はクラウンとともに生きると決めた石田さん。クルマに対して知識が無くても、情熱があれば楽しい旧車生活を送ることができると証明してくれた旧車オーナーだった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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