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精肉業で活躍していたトヨタ「クラウン ピックアップ」を譲り受けるも…前オーナーの亡霊が憑いてた!? トラブル続きを乗り越えて現在フル稼働中

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

引き上げ当日にトラブル発生!

お墓参りを兼ねて、前オーナーのご家族と対面した“ダミアンマツオ”さん。この車両を譲ってほしい旨を伝えると、先方は快諾。しかも、引き取ってくれるのならばお金は不要という申し出がご家族からあったそうだが、それを自ら断ったという。その後、車両状態を確認し、適正な相場価格を払って譲り受けることになった。

「整備が継続されていたようですが、決して良好な状態ではありませんでした。おじいさんがこの車両の整備をお願いしていたディーラーに、ご家族経由で整備を依頼してもらい、車検を取ってもらって、後日自走で引き上げることにしたのです。でも、私が引き継ぐことを亡くなったおじいさんが天国で拒否していて、それをクルマも理解しているのか? そう思わせるほど、引き上げ時からいろいろありました(笑)」

同じトヨタのクルマといえども、古い車両のためディーラーもパーツの入手に苦労した模様。もともと決まっていた引き上げ日の前日に、「ヘッドカバーガスケットが予定日までに届かない」という理由で、“ダミアンマツオ”さんの元に泣きの連絡あり。それを自ら入手し、当日持参して修理からの車検を通してもらい、なんとか納車。

納車翌日にVベルトが切れるトラブル発生

ところが今度は、翌日の帰宅の道中で知り合いのクルマ屋さんに寄る途中、Vベルトが切れるというトラブルに遭遇する。不幸中の幸いでベルトは入手できたので、再びそのディーラーに状況を説明し修理してもらって、ようやく下道で自宅へと戻ったのだった。

「あのときは、本当におじいさんの亡霊がついているんじゃないかと思いましたよ。性格的にも割と元気なタイプの方だったので、お前なんかにワシのクラウンをやるもんか! ってね(笑)」

その後、このクラウン ピックアップは“ダミアンマツオ”さんの好みの雰囲気に仕上げてフル稼働中。大切に乗り続けられた個体は、同じ趣向を持つ有志に未来永劫受け継がれていくのだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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