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「エアーズロック」を目指して半日で450キロ爆走! やっと彼方に見えてきた巨大な岩山は「ウルル」じゃなかった!?【豪州釣りキャンの旅_15】

「エアーズロック」を目指して半日で450キロ爆走! やっと彼方に見えてきた巨大な岩山は「ウルル」じゃなかった!?【豪州釣りキャンの旅_15】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

遠くに見える「エアーズロック」に感動……しかし!

飛行機が遅れて、午後2時、妻が到着ロビーから現れた。彼女と大きなスーツケースを載せて、アポロ号は再び、アウトバックへと走り出た。

数分で町を抜けると、すぐに雄大な景色が広がる。ぼくは前日に嫌というほど見ていたが、東京でサラリーマンをする妻にしてみれば、これぞ異次元の世界である。自他ともに認めるシティ派だが、さすがにこの景色には感動しているようだ。スマホでバシャバシャと写真を撮っている。

3時間ほど走り、太陽が西に傾いてきたころ、左手前方にウルルが現れた。

「おお、すごい!」

「すごく大きいね。ここまで来てよかった!」

ちょうど、道路脇にビューエリアがあったので、クルマを止めた。ふたりでバシャバシャと写真を撮る。彼女は「夕日までここにいたい」と、勝手なことをいうが、キャンプ場まではまだ100km以上ある。昨日、闇の中のドライブでさんざんな目に遭った。今日は、明るいうちに着きたい。粘る妻を説得して、キャンプ場を目指す。

夕景のハイウェイを120km/hで激走したが、キャンプ場到着は7時。またしても真っ暗になってしまった。しかも、日が暮れるとキャンプ場のなかも分かりにくい。なんとか、自分のスポットを見つけて、アポロ号をキャンプモードにセットした。

ところで、途中で見えたウルルだが、じつはウルルではなかった。それはそうだ。あんなに間近に見えた山が、100kmも先のわけがない。バシャバシャ激写した山は、コナー山という別の景勝地だった。それに気づいたのは、帰りにもう一度、コナー山が見えてきたときだった。

■「豪州釣りキャンの旅」連載記事一覧はこちら

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  • 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)
  • 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)
  • アウトドア誌、ライフスタイル誌などの編集長を経験。2001年にアメリカでキャンピングカーを購入して以来、国立公園を訪ねることをライフワークとする。著書に『アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅』『自分自身を生きるには 森の聖人ソローとミューアの言葉』(ともに産業編集センター)がある。カリフォルニア州シェラネバダ山脈のジョン・ミューア・トレイルを計30日かけて踏破したレポートがデルタ航空機内誌「sky」に掲載され、カリフォルニア観光局のメディア・アンバサダー最優秀賞を受賞。
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