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給油の際の「閉め忘れ」にご用心! 気化しやすいガソリンに引火する場合も…ガソリンスタンドに「キャップを置き忘れ」ないように注意しましよう

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 忘れ去られた給油口
  • 給油キャップには紐がついているが、経年劣化で取れてしまうことも……
  • ガソリンは非常に気化しやすい性質を持っており、給油キャップをしっかり閉じることで密閉され車外へ放出されない
  • セルフスタンドにはキャップ置き場が設置されているが、後ろが混み始めると焦って忘れてしまうことも
  • 給油口にはキャップが収まるツメが用意されている
  • セルフスタンド化により給油キャップの閉め忘れが増えている

満タンに近いほど漏れやすくなるため注意!

ガソリンスタンドにおけるセルフ式の比率はどんどん高まり、2023年8月末の時点で全体の38.3%にも達しています。過剰なサービスがないうえ価格はフルサービスより安めと、給油だけを目的としたユーザーにはピッタリの存在ですが、忘れ物にも注意が必要です。

置いた給油キャップを忘れない

セルフ式ガソリンスタンドは便利な存在だが、自分でやるからには最低限の知識が必要で、ミスがないかの確認もすべて「自己責任」となる。そんなセルフ式ガソリンスタンドでありがちなのが、給油を終えた後にキャップを閉め忘れてしまうこと。ストラップで繋がっており完全に分離しなければ問題ないが、気を付けたいのは取り外して計量器のまわりのどこかに置くタイプだ。

給油が済んでホッとしてついキャップの存在を忘れた、後ろに次のクルマが行列を作っており焦ってしまった、といった苦い経験を持つユーザーもいるかもしれない。では給油キャップを閉め忘れたまま走ると、いったいどんなトラブルが起きるのだろう。

最悪の事態は気化したガソリンによる火災。知ってのとおりガソリンとは非常に気化しやすい性質を持っており、給油キャップをしっかり閉じることで密閉され車外へ放出されない。給油口のフタだけでは完全に密閉できるとは限らず、そこから漏れるガソリンが静電気などで引火したら、どれだけ悲惨なことになるかは説明するまでもない。

また満タンに近いほどクルマの振動で液体のままでも漏れやすくなり、それがボディに付着したまま放置すれば塗装が剥げ、傷んでしまう。すぐに拭き取ればほとんどダメージを受けずに済むものの、職業ドライバーでない限り毎日のように給油する人は少なく、キャップの閉め忘れに気付くのは半月後なんて可能性もある。

ちなみに給油口にはキャップを掛けるフックがあるため、必ずそこに装着する癖をつけると忘れることがないので覚えておこう。

閉めるときはカチッと音がするまで

もうひとつ注意したいのはキャップを緩みのない状態で確実にロックさせること。もちろん次に開けるとき苦労するほど力を込める必要はないが、カチッというロック音が聞こえるまで回すのが正解と考えよう。

なお近年のクルマには締め過ぎを防止する機構が備わっており、ある程度のトルクがかかると空まわりする構造なので安心だ。さまざまなトラブルを招く可能性がある給油キャップの閉め忘れ、もしやってしまったらどう対処するのがベストなのだろうか。

まずは最後に給油したガソリンスタンドに電話し、自分が置き忘れたキャップがないか確認してもらう。見つかれば当然すぐ取りに行くべきだが、キャップがないまま走るのはリスクがある。給油した直後ならまずあり得ないと思うが、多少クルマが揺れてもこぼれない残量で、ガソリンスタンドがごく近所にあるなら、いつも以上に安全運転で自走してもいい。ただし前述したとおりガソリンは気化しやすい。そこでビニール袋や食品用のラップフィルムなど、ガソリンと接触しても変形したり溶けたりせず、密閉性の高いもので給油口を塞いでから動こう。

もしキャップを紛失したのであれば、カー用品店や行きつけの整備工場で、同じキャップを探して購入すること。日常茶飯事と化した流れ作業だからこそ忘れることもある給油口のキャップ、安全なカーライフを送るためにも「閉め忘れ」と「置き忘れ」に気を付けよう!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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