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納屋物件ジャンク「ミウラ」が2億円オーバー!「チゼタ」を興したザンポッリが所有した個体!? ランボルギーニは不動車でも高値になる時代に

納屋物件ジャンク「ミウラ」が2億円オーバー!「チゼタ」を興したザンポッリが所有した個体!? ランボルギーニは不動車でも高値になる時代に

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

ナンバーマッチングがバッチリ!

2024年10月26日にはロサンゼルスで、そして続く27日と28日はオンラインで開催された同オークションには、クライン氏の審美眼を象徴するかのような、さまざまなジャンクが出品された。

ここでまず紹介するのは、1968年式のランボルギーニ「ミウラP400」。P400は、ミウラ・シリーズのファーストモデルで、それが正式に発表されたのは1966年のジュネーブ・ショーでのこと。その前年にはベアシャシーと、そのミッドにV型12気筒エンジンを搭載した「TP400」が披露されているが、実際にミウラとネーミングされたプロダクションモデルには、ベルトーネ時代のマルチェロ・ガンディーニがスタイリングした、流麗なボディが組み合わされていた。

そしてランボルギーニはミウラの誕生で、スーパースポーツというジャンルを築き上げ、また自らの存在を世界に轟かせたのだ。

今回ルディ・クライン氏のジャンクヤードから発掘されたモデルは、275台が生産されたとされるミウラP400の中で159番目に完成されたもの。シャシーナンバー「3417」、エンジンナンバー「1790」、ボディナンバー「159」と、ナンバーマッチングもクリアしている。

ルディ・クライン・コレクションには46年以上、このミウラは保管されていたというが、ブルーのインテリアにジャッロ・ミウラのボディカラーはオリジナルのままである。1968年3月にイタリア仕様としてラインオフされた後、ランボルギーニ・ディーラーのランボ・カーに出荷。

たとえボロでもヒストリーからすると魅力的な1台

さらに記録上はザンポッリという名前のカスタマーに販売されたことになっているが、この時代ランボルギーニで働き、のちにチゼタ・アウトモビリを設立、「V16T」を生み出したクラウディオ・ザンポッリ氏ではないかと推測できると、RMコレクションはコメントする。

ザンポッリ氏は当時からアメリカにランボルギーニを輸出するビジネスを行っており、彼の手を経て、この「3417」のミウラP400はルディ・クライン氏の所有車となった可能性も考えられるのだ。

これから本格的なレストアをミウラP400に施したいというビッター(入札者)にとって、やはりこのモデルはそのヒストリーとともに、非常に魅力的な存在といえたのだろう。RMサザビーズが掲げた50万~70万ドル(邦貨換算約7615万円~1億661万円)というエスティメート(推定落札価格)に対して、入札価格は100万ドルを軽く超え、最終的に132万5000ドル(同2億180万円)という価格に達した。

ミウラの人気は、まだまだ上昇傾向にあると見てよいようだ。

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