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新車時1200万円超えのメルセデス「C 63 AMG クーペ」を500万円でゲット! 6.3リッターV8の税金も苦にならない理由とは…?

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TEXT: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)  PHOTO: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)

  • 2012年式メルセデス・ベンツ W204型 C 63 AMG クーペはパフォーマンスパッケージを装着したヤナセもの
  • メルセデス・ベンツ W204型 C 63 AMG クーペ:リアスタイル
  • メルセデス・ベンツ W204型 C 63 AMG クーペ:カーボンリップスポイラーはAMGパフォーマンスパッケージの装備
  • メルセデス・ベンツ W204型 C 63 AMG クーペ:赤いキャリパーの大容量ブレーキシステムを搭載
  • メルセデス・ベンツ W204型 C 63 AMG クーペ:ナッパレザー巻き、グリップはアルカンターラを採用したAMGパフォーマンスステアリングを標準装備
  • メルセデス・ベンツ W204型 C 63 AMG クーペ:本革を表皮に使用したスポーツシートを装備する
  • メルセデス・ベンツ W204型 C 63 AMG クーペ:SLS AMGのパーツを流用しパワーアップを図った6.3L V8エンジン
  • 2012年式メルセデス・ベンツ W204型 C 63 AMG クーペと、オーナーの“ゴルゴ63”さん

大排気量エンジンゆえの税金の高さも気にならない!

新車では、ハイパワーな大排気量エンジンを搭載しているモデルの方が価格は高いですが、中古車になると逆転するケースがあります。その理由は大排気量エンジンは税金が高く避けられがちだからです。“ゴルゴ63”さんの愛車は、なんと6.3LのV8エンジンを搭載した2012年式メルセデス・ベンツ W204型「C 63 AMG クーペ」。このクルマの魅力について聞いてみました。

憧れのパフォーマンスパッケージ装着車

現在の愛車であるメルセデス・ベンツ W204型「C 63 AMG クーペ」の前も、国産の5L V8エンジンを搭載したレクサス「RC-F」に乗っていたというほど大排気量・自然吸気エンジンの魅力に取り憑かれていると自ら語る“ゴルゴ63”さん。このC 63 AMG クーペに出会うまで根気強く8〜9年間も探したことにより、この愛車に出会えたそうだ。

W204型と呼ばれる3代目「Cクラス」に、2007年10月に設定されたスペシャルモデルが「C 63 AMG」。最高出力457psを発生する6.3L V型8気筒自然吸気エンジンに、ブリッピング機能を採用したAMGスピードシフトプラスと呼ばれる7速ATを組み合わせたモデルだ。

AMGモデルとして、スポーツモード付のESPを採用したのをはじめ、専用設計した3リンク式フロントサスペンションや、トレッドを拡大したマルチリンク式リアサスペンション、強化ブレーキシステムなどを採用し、「走る、曲がる、止まる」を追求したハイパフォーマンスモデルだ。

当初はセダンとステーションワゴンのみの設定だったが、2011年8月に2ドアクーペの「C 63 AMG クーペ」が追加された。同時に内外装デザインの一新をはじめ、走行性能をさらに高める新型トランスミッションを搭載するなど大幅な改良を実施していた。

“ゴルゴ63”さんの愛車は2012年式のC 63 AMG クーペで、しかもパフォーマンスパッケージ装着車だ。パフォーマンスパッケージは、新車時に125万円で設定されていた、性能をさらに向上させるスペシャルオプションだった。

「SLS AMG」のエンジンに使用されている鍛造ピストン、コンロッド、軽量クランクシャフトを採用し、最高出力を+30psの487psに高めて、リミッターの作動する最高速度を280km/hまで高めている。

また、エンジンルームのチタニウムグレーペイント仕上げ可変インテークマニホールドやAMG強化ブレーキシステム(コンポジットフロントディスク、全輪レッドペイント仕上げブレーキキャリパー)、リミテッド・スリップデフ、トランクリッドにはカーボンファイバー製スポイラーリップ。そしてナッパレザー巻き、グリップはアルカンターラを採用したAMGパフォーマンスステアリングを標準装備している。

約9年も探して見つかったヤナセものの極上中古車

2012年式C 63 AMG クーペの新車時価格は1085万円(消費税込)。さらに125万円のパフォーマンスパッケージを装着しているので、1200万円オーバー。それがヤナセもので走行距離4万5000kmという、極上のC 63 AMG クーペを500万円で手に入れた。

購入してから、メンテンナンス費用に約65万円となかなかの費用がかかっているが、このW204型C 63 AMG クーペの魅力をたずねると、レスポンスの良さやトルクの出方が気持ち良いことを挙げてくれた。さらに、

「このようなエンジンは今後出てくることはないので、6.3L V8という大排気量・自然吸気エンジンの良さを、後世に伝えていかないとと思っています」

と話してくれた。

まさに貴重なクルマ遺産といえる大排気量エンジンを継承し、今後たくさんの人々にその素晴らしさ伝えていくという“ゴルゴ63”さん。2025年から割増しとなる税金も、このエンジンの素晴らしさを考えれば苦にならないとハッキリと言ってくれたのだった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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