新車から乗るベテランが楽しむ本格的オフロードカスタム
2024年9月14日~15日に山梨県のスタックランドファームオフロードコースで毎年恒例の「ジープジャンボリー」が開催されました。「三菱ジープ」を中心に、ウィリス「MB型」から現行のジープ「ラングラー」まで幅広いジープが会場に集まった中から、今回は新車で購入したJ53型の三菱ジープに30年以上も現役で乗り続けているオーナーを紹介しましょう。
新車から乗り続ける三菱ジープでカスタムを楽しむ
ジープが数多く集まる会場でまず目に入ったのが、巨大なタイヤを装着したJ53型の三菱ジープだ。ソフトトップを装着し、かなりワイルドなスタイル。三菱ジープはノーマルやライトカスタムで乗る人が多く、リフトアップカスタムは決してメジャーではない。
オーナーの堀井秀明さんは、この1993年式の三菱ジープJ53を新車で購入し、現在まで乗り続けている大ベテランだ。このジープを手に入れる前はトヨタ80系「ランドクルーザー」、60系ランドクルーザー、三菱「パジェロ」など、さまざまな4WDに乗り継いできたそう。そんな堀井さんがジープだけはずっと手放さずに乗り続けてきたというわけだ。しかもリフトアップをはじめとしたカスタムも施し、今でもこのクルマに乗ることを楽しんでいるのだ。
本格的なオフロード走行も可能なボディと足まわりにカスタム
ボディにはダッシュからリアまで補強のためにワンオフのロールケージが装着されており、BESTOPのフレームを使って純正の幌を装着している。外からはあまり目立たないが、ボディは大幅に強化されているのだ。車内は純正シートが外されて、レカロLXを2脚のみ装着したシンプルなスタイルだ。
足まわりは社外のリーフやシャックルを使って2.5インチ程度のリフトアップ。ショックはFOX製をチョイスすることで、高速走行時にもフラフラしないよう考慮されているそうだ。ホイールはチャンピオン ビードロックで、これに33×10.5 R15サイズのトーヨータイヤ オープンカントリーM/Tを組み合わせている。そんな足まわりに合わせてフェンダーも純正よりワイドとなっている。
「タイヤの外径も大きくなっているので、こういったイベントに出かけたりツーリングに行くのも快適です」
各部にアイデア満載のモディファイが多数
フロントに装着されているウインチは、ナンバーステーを兼ねたカバーで覆われており、使用する時にカバーを外す仕組み。同時にワイヤーも雨から守っている優れものだ。またリアのヒッチカーゴもピントルフック用に製作したワンオフ。さらに背面に装着したジェリ缶は、側面に蛇口を取り付けたウォータータンクと、アイデア満載のカスタムを楽しんでいる。
神奈川県にお住まいの堀井さんは、NOxの関係でオリジナルの4DR6型ディーゼルターボでは登録ができないため、エンジンをJ57に搭載されていた2.6LガソリンのG54Bに載せ替えているそう。燃費は良くないが、よく走るそうだ。
じつは堀井さんの息子さんは、三菱ジープのカスタムで有名な堀井商会の代表。ディープなジープ好きもこれで納得というわけだ。
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