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BMW「M2」がパトカーになった! ACシュニッツァーが手掛けたポリスカーは法規を厳守したチューニングカーでした…TUNE IT! SAFE!(安全にチューニングを)

BMW「M2」がパトカーになった! ACシュニッツァーが手掛けたポリスカーは法規を厳守したチューニングカーでした…TUNE IT! SAFE!(安全にチューニングを)

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: AC Schnitzer

RSアジャスタブル・サスペンションを採用

エグゾーストシステムには、ボリュームをコントロールするためのバルブコントロール機能が装備されており、2本の「カーボンスポーツ」テールパイプが左右に組み合わされている。エグゾーストガスの流れが改善されたことで、個性的でスポーティなサウンドが実現され、これはまたパフォーマンスの向上にも見事にマッチングしている。

ドライビングダイナミクスも、ACシュニッツァーの手によって、まったく新しいレベルに引き上げられた。ACシュニッツァーのエンジニアは、まず車高を無段階で調節できる「RSアジャスタブル・サスペンション」をこのモデルに装備し、同時に伸び側と縮み側の調整を実施。車高は25mm〜35mmほどダウンしたが、これによってコーナリング時にはより安定した挙動が生み出されることになった。

前後のホイールはACシュニッツァーの「A4」軽量鍛造ホイールで、フロントアクスルには10J×20、リアアクスルには10J×21サイズが、いずれもテックゴールドのカラーで組み合わされている。タイヤはハンコック製の「Ventur S1 evo 3」となる。

ベスト・エンジン・チューナー/ベスト・オプティカル・チューナーに選出

前に触れたエアロダイナミクスの改善も本格的だ。フロントスプリッターはそれだけで60kgのダウンフォースを生み出し、リア・ルーフスポイラーとカーボン・レーシング・リアウイング、そしてガーニーフラップの組み合わせでは80kgのダウンフォースがさらに加わる。

インテリアもじつに機能的なフィニッシュだ。ノーマルよりも大きなアルミニウム製のシフトパドルや、やはりアルミ製のペダル類やフットレスト、キーホルダー、iDriveコントローラーのアルミニウム製カバーなどは、日本でも簡単に交換できるアクセサリーとして人気が出そうなアイテムである。

2024年、ACシュニッツァーはドイツにおいて『SPORT AUTO』誌の読者による「SPORT AUTO AWARD」で、ベスト・エンジン・チューナー、ならびにベスト・オプティカル・チューナーに選出された。その実力が感じられるイニシアティブ・ヴィークルは、もちろん2024年のエッセン・モーターショーにおける主役の1台だった。

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